こうしてアルコール入り栄養ドリンクの市販を禁止することは重要な一歩と考えられます。が、しかし米国の大学生(と、おそらくは高校生)のパーティーでよく見られる、アルコールと栄養ドリンクを混ぜて作るカクテルの消費を抑えることはできません。過去2年間、メディアや医師、政治家、親たちの意識は高まっています。

 

以上から、著者らは、私たちが栄養ドリンクについて知るべきことを、次のようにまとめています。

 

1)栄養ドリンク市場の大きさや視野を理解し、人気の栄養ドリンクのブランドを認識する
2)10代の若者が、パフォーマンスの向上のために、栄養ドリンクを多く消費していることを認識する
3)栄養ドリンクの成分を知って、それらの健康に対する懸念を理解する
4)栄養ドリンクは、若者の肥満や高血圧、頻脈を引き起こす可能性があることを理解する
5)アルコールと栄養ドリンクを混ぜたカクテルの危険性を知る
6)アルコール耐性/依存とカフェイン耐性/依存の関係を理解する
7)若者の栄養ドリンク消費の調査や、適切なカウンセリングの実施が重要であることを理解する

 

実は世界を見渡すと、同じブランド・商品銘柄の栄養ドリンクでも、各国間で成分に違いがあります。各国民の好みの問題もありますが、国ごとに異なる法規制を考慮したものでもあります。例えば、世界的に人気の栄養ドリンクの販売が、フランスでは9年前に一度禁止されました。あまりにも多くのカフェインと、タウリンが含まれていたためです。

 

その後、タウリンを抜いて販売が再開され、数年前にタウリン入りのものが復活した、という経緯があります。ちなみに同商品は日本でも売られていますが、清涼飲料水扱いであって、タウリンは含まれていません。

 

このような事情から、今回のレビュー論文に示されている事柄が必ずしも日本の状況と一致するわけではありません。しかしながら、10代の若者のカフェイン過剰摂取とアルコールの摂取に関しては、普遍的な問題だと思います。眠気を覚まし、ビタミンやミネラル他の成分が強化された栄養ドリンクは、パフォーマンスを向上させたい時には確かに一見魅力的です。

 

が、それと同時にカフェインや人体への影響のはっきりしない添加物を摂り過ぎることもよく念頭に置き、飲みすぎないよう慎重になるべきですよね。それよりもまず基本に立ち返って、健康に良い食べ物を食べ、適度な睡眠をとった方が、エネルギーを獲得するのにいい方法だと思いませんか?