11月22日は「いい夫婦の日」です。

 

「い(1)い(1)ふう(2)ふ(2)」の語呂合わせと、政府が経済対策会議で11月を「ゆとりの創造月間」としたことから、財団法人余暇開発センター (現・財団法人日本生産性本部)が1988年に提唱しました。1998年には「『いい夫婦の日』をすすめる会」が設立され、普及のためのPR活動を展開し ています。

 

11月22日は「いい夫婦の日」(「いい夫婦の日」をすすめる会)

 

何を隠そう11月は、いい夫婦だけじゃなくて、「いい○○」の語呂合わせにちなんだ記念日のオンパレード。けっこう無理があるところでは、11月7日が 「い(1)い(1)もつな(7)べ」ということで「もつ鍋の日」だし、11月10日は「い(1)い(1)手(ten=10)」で「ハンドクリームの日」 で、11月20日は「い(1)い(1)フ(2)ァー(輪=0)」で「毛皮の日」です。

 

11月8日なんて、面倒なので語呂合わせを細かくは説明しませんが「いい歯の日」であり「いい歯ならびの日」であり「いいお肌の日」であり「刃物の日」であり「八ヶ岳の日」でもあり……とにかく、いいことづくめの日。

 

「いい夫婦の日」の翌日の23日も、「いい夫妻の日」と「いいファミリーの日」が控えています。
いい夫婦やいい夫妻やいいファミリーで、26日の「いい風呂の日」には温泉などにつかって、29日の「いい肉の日」にはおいしいお肉を食べて、その日は「いい服の日」でもあるのでショッピングも楽しんだりすれば、人生の幸せを堪能できるでしょう。

 

ほかにも「いい樹脂の日」(14日)やら「いいチームの日」(26日)やら、ざっと数えただけで、11月には40以上の「いい」がらみの記念日があります。
なんでも「いい、いい」と言えばいいもんじゃない気もしますが、でもまあ、とりあえず「いい」と言っておくことが、何かと辛いことが多い人生を少しでも楽 しく乗り切る大人の智恵かもしれません。流行りのフェイスブックでも、とにかく「いいね!」を押しまくっておけば、いろんな人と仲良く交流できている気に なれるし。

 

そんな大人の智恵がもっとも凝縮されているのが、他ならぬ「いい夫婦の日」と言えるでしょう。
どんな夫婦がいい夫婦なのか、決まった定義はありません。いい夫婦の条件なんてのも、べつにありません。夫婦の数だけいい夫婦の種類があり、当人が「自分 たちはそれなりにいい夫婦だ」と思ってしまえば、それでOKです。周囲が「君たちは、いい夫婦だねえ」と何の根拠もなく言っても、当人たちはそんなもんか と納得してくれるでしょう。

 

いい夫婦という言葉は、その程度の曖昧で適当な使い方をしておくのがいちばんです。定義や条件を決めたりなんかしたら、よくない夫婦やダメな夫婦が無駄に増えるだけ。どの夫婦だって、叩けばホコリや無理やごまかしているあれこれが出てきます。
そう考えると、語呂合わせというゆるい根拠で11月22日が「いい夫婦の日」になっているのは、じつに素晴らしく、じつに美しい構図と言えるでしょう。

 

11月22日は、凝縮された大人の智恵のありがたさを噛みしめつつ、いろんな問題点からは目をそらして、自分たちをいい夫婦だと思い込んだり、両親に「お父さんとお母さんは、本当にいい夫婦だよね」と言ってあげたりしましょう。

 

「いい夫婦の日」以外の11月の「いい」がらみの記念日も、同じように広く大らかな心で素直に楽しんでいただければと思います。それこそ「いい」加減な感じで。