11月14日、メガネのブランド、Zoffから、ブルーライトをカットする度なしメガネ「クリアレンズパック」が発売されました。

 

パソコンやスマートフォンなど、バックライトにLEDを使う液晶モニターを使用する生活が一般化し、眼精疲労が増えていると言われています。眼精疲 労を引き起こす原因として、ブルーライトに関する研究が注目されるようになってきました。ブルーライトとは、可視光線のなかでも波長が短い、380ナノ メートルから495ナノメートル前後の光のことを言います。波長の短いブルーライトはエネルギーが強く、目の奥で散乱しやすいため、長時間のPC作業など で視界がチラつくことが指摘されてきました。

 

私たちの網膜には、桿体(かんたい)と錐体(すいたい)という2種類の視細胞があることが知られています。桿体は、主に暗いところで働く光受容体 で、明暗の認識に関わっています。錐体の方は、主に明るいところで働く光受容体で、色の認識に関わっています。2002年頃、メラノプシンを含有している ガングリオンフォトレセプターという新しい視細胞が見つかり、ブルーライトを感受する光受容体であるとわかってきました。この視細胞は、視覚情報処理とい うよりは、生体をコントロールするために使われていることが分かってきました。サーカディアンリズム(概日リズム)に関係する、重要な働きをしているよう です。

 

PC作業から目を保護する、「ブルーライトカット」機能をうたうメガネが登場してきたのは、こういった背景があります。カラーレンズの方が、ブルー ライトを軽減する効果が高いですが、職場などでの使用をためらう方もいます。クリアタイプは効果はカラーレンズに劣りますが、常用しやすいというメリット があります。

 

パソコンを用いた作業は、眼精疲労だけでなく、苛立ちや焦燥感、不眠症などの精神神経症状などを引き起こすことがあります。「ブルーライト」をカットするメガネは、そういった症状も軽減してくれるかもしれません。