ロバスト・ヘルスではこれまでにもコーヒーに含まれるカフェインについての論文を紹介しています(そちらはネガティブな情報でした)が、今回は、カフェインが認知機能に与えるプラスの影響をご紹介します。

 

ハーバード大学リサーチフェローの大西睦子医師に、食やダイエットなど身近な健康をテーマにした最新学術論文を分かりやすく解説してもらいます。論文翻訳のサポートとリード部の執筆は、ロハス・メディカル専任編集委員の堀米香奈子が担当します。

 

 コーヒーは世界中の人たちに愛される飲み物の一つです。コーヒーを飲むと、カフェインの作用で、目が覚めて元気になりますよね。今回は、そんなコーヒーの愛好家には、嬉しいニュースをお知らせします。

 

 カフェインは、法的に禁止や制限された薬物ではありませんが、脳神経系に作用します。適度なカフェインの摂取で、眠気や疲労感が回復し、集中力が 高まり、頭痛も緩和します。しかし、習慣的に1日250mg以上のカフェインを摂取し続けると、慢性中毒(依存)※1になり、不安、疲労感、吐き気や頭痛 などの症状が出現します。1日100mg程度、すなわちコップ1杯のコーヒーの摂取でも、依存が起こることがあるようです。さらに、一般的な成人で1時間 以内に体重1kgあたり 6.5 mg以上のカフェインを摂取した場合は約半数が、3時間以内に 体重1kgあたり17 mg以上のカフェインを摂取した場合は100%の確率で、急性中毒を発症します。こうして、カフェインにはネガティブなイメージもありますよね。