電車内での性被害発生!

空いた電車内の女性
空いた電車内の女性

空いている電車内、特に朝の下り電車内はさわやかでのんびりとした雰囲気がして、凶悪な事件とは縁のない空間のように思えます。通勤電車内での痴漢被害を考えれば、空いていればそんなこともないだろうと思えるものです。

ところが、「まさか!」と誰もが驚愕するような、そして女性にとっては考えたくもない事件が、過去には起きているのです。

平成20年3月下旬に走行中のJR東海道線下り電車品川発小田原行き普通電車のグリーン車内で、また、同年4月上旬には東京発沼津行き普通電車内で、いずれも20代の女性乗務員の口をふさいで首を絞め、「静かにしろ、殺すぞ」「死にたくなかったら言うことを聞け」と脅して、トイレに押し込んで暴行したり、2週間のケガを負わせたりしました。

逮捕、起訴された34歳の飲食店従業員の男は、「早朝は人目が少ないので狙った」「グリーン車内に女性乗務員が1人しかいないので狙った」と供述していました。今回は女性乗務員が被害に遭ったわけですが、同じように早朝や深夜などでも乗客が少ない電車に乗る機会のある女性にとっては決して他人事ではない事件といえます。
 

特急電車内で
特急電車内で

また、この事件から遡ること数年、平成18年8月3日にはJR北陸線特急「サンダーバード」車内で、やはり20代の女性が「大声を出すな。殺すぞ」「警察に言ったらストーカーするぞ」と脅されて胸などを触られた後、男子トイレに押し込まれて暴行された事件も起きています。逮捕された解体業の男・37歳(犯行当時35歳)は、同じ年の12月にもJR湖西線の電車内や大津市内の駅のトイレなどで別の20代の女性二人にも暴行した容疑を認めています。

犯行の起きた「サンダーバード」車内には他に多くの乗客がいたにも関わらず女性が被害に遭っています。つまり空いている電車内に限らず性被害が発生しているという点が、多くの女性たちにさらに恐怖心と絶望感をもたらすことでしょう。上記の事件例は警察に届け出たことによって発覚したものですが、実際に被害に遭っても届け出をしなければ事件として認知されません。誰にも知られずにこうした事件がどれだけ起きているか分かりません。

通勤電車での痴漢被害とはまた別の、また乗務員としてではなく乗客としてでも、さらに深刻な被害が懸念される空いた電車内で、女性はどのように自分の身を守ったらいいのでしょうか? 
 

どの座席を選ぶか?

電車内に乗り込むとき、ホームで先にグリーン券を買う電車もありますし、指定券などを自動券売機で買ったり、窓口でおまかせで指定券を買うこともあるでしょう。1人で乗車するときに、どのあたりの座席を選ぶかということからまず考えましょう。
 

女性は窓側の席が好き
女性は窓側の席が好き

空いていて座席を選ぶことができるときは、女性はほとんどといっていいほど窓側の席を選ぶのではないでしょうか。景色を見るためでしょうか、窓側のほうが落ち着けるからでしょうか? 通路側だとトイレに立つ人や乗務員が通りがかるのが気になって落ち着けないということはあるでしょう。

ほとんど乗客がいないような電車内では、おおかたの乗客は窓側の座席に座っている情景が目に浮かぶはずです。

それでも通路側に座っている人は、男性に多いようですが、「トイレに行くときに出やすい」「車内販売の人が来たときにすぐ買えるから」「外の景色なんか見えなくていい」「陽射しが当たるのがいやだから」など、色々な理由があるようですが、「隣に誰にも座られたくない」との理由があるからではないでしょうか。

窓側の指定券を買ったり、自由席であっても空いていれば窓側の座席を選ぶことは誰もが当たり前のようにしていることです。おまかせで頼んだとしても空いていれば窓側の座席を用意してくれるものです。しかし、だからといって、「窓側の座席に座らなければならない」ということはありません。

「サンダーバード」車内での被害は、女性が窓側の座席に座っていて通路側の席が空いていたから、男がそこに座ってしまっていたのです。窓側にいる女性は通路側に座ってしまった見知らぬ男によって座席から逃げられない状態にさせられてしまったということになります。つまり、女性乗客の隣の通路側座席が空いていることは、不審者を招くことになるといえます。

空いている座席に座ることは拒絶しにくいはずです。ごく当たり前のように座られてしまうと「座らないで下さい」とは言いにくいでしょう。また、いやな感じがしても座られてしまってからすぐに座席を立つこともしにくいはずです。(こんなに空いているのに、なぜわざわざ私の隣に座るのかしら。いやねえ)と思いつつも、仕方なく窓の外でも見ることでしょう。

しかし、そうして座った男にいきなり、「騒ぐと殺すぞ」などと言われたら、パニックになることは間違いありません。逃げることも困難な状況を自分で招いてしまうことになってしまう恐れがあるのです。そのような事態を避けるためのちょっとしたワザを次ページでご覧ください。