犯行手口はそっくり! 雨の日の空き巣

雨の日にこそ、空き巣被害に気をつけて

雨の日にこそ、空き巣被害に気をつけて

2018年5月25日、警視庁の発表によると、住所不定・無職の60歳の男が、東京都内の住宅に忍び込んで現金を盗んだ疑いで逮捕されました。男は、「雨が降っていると、侵入する時窓ガラスを割る音が消されるので狙いやすかった」などと供述しているということです。

防犯ガイドサイトでは、2003年にやはり空き巣を繰り返していた男の犯行について記事を書いていましたが、今回の事件と非常に類似しています。これから梅雨の時期を迎えるにあたって、雨の日にこそ、侵入被害を警戒すべきということを繰り返しお伝えしたいと思います。
 

ある空き巣~侵入窃盗犯の犯行

2002年11月4日に埼玉県熊谷市内の会社員宅に侵入、現金47万円を盗んだ疑いで逮捕されていた男が、2年2カ月間で約270件の空き巣(侵入盗)を繰り返していたことで3月18日までに追送検されました。被害にあった地域は埼玉県、群馬県、広島県、静岡県、愛知県、岡山県の6県に及び、被害額は現金だけで約2200万円に上っています。

26カ月間に約2200万円ということは、月額約85万円弱。年収一千万円強というとかなりの地位の人の年収に値します。しかも税金は納めていないのですから、大変なものです。

また、270件を26カ月でということは、月に約10日間の犯行、つまり約3日に1度の働きでそれだけの現金を得ていたわけですから、空き巣稼業は儲かる、とでもいうのか、一度やったらやめられないでしょう。結局、最後は逮捕されているわけですが、住所不定・無職の54歳では、刑に服して刑務所から出てきたときには、正業につけるかどうか懸念されます。
 

新興住宅地の一戸建てを狙った!

この男はとくに、新興住宅地の一戸建てを狙っていました。新興住宅地では住人同士がまだそれほど親しくもなく、隣近所のつきあいは深くはないでしょう。多少の物音がしたとしても、とくに気にもとめないでしょうし、マンションなどの集合住宅と違い隣の家との距離があり、人の視線が届きにくいものです。

そして、「ピッキング」が空き巣の一番の侵入手口と思われがちですが、「無締まり・無施錠」そして「窓などのガラス破り」が侵入手口としては大きな割合を占めているのです。集合住宅では玄関は一カ所で窓はベランダの掃き出し窓だけか、せいぜい角部屋の場合に建物の壁側にも窓があるくらいです。

それに比べると、一戸建てでは玄関のほかに勝手口があることが多いでしょうし、窓の数が圧倒的に多いものです。小さな窓や高い位置にある窓だから、と換気のつもりで留守時にも開け放したままのお宅もあることでしょう。

独立した建物ですから、建物の周囲360度ぐるりと見回せば必ず死角があります。建物の横や裏手に回れば、誰にも見とがめられずにガラスを破って侵入することが可能なのです。

※一戸建ての住宅の場合は、窓などの侵入口が多いということで、客観的に自宅の建物をよく観察して、侵入被害を防ぐ工夫をしましょう。

※勝手口のドアは意外と防犯対策を怠りがち。勝手口もワンドア・ツーロックにしましょう。


次ページでは、この男の供述でポイントになると思われることをお知らせします。