ベストの布陣が出揃った

9月10日のカタールW杯アジア2次予選に挑む日本代表が、8月30日に発表された。森保一監督の就任からほぼ1年が経過し、チームの骨格ははっきりしてきた。そして、18歳の久保建英も選出されている。

今回発表された日本代表は、9月5日にパラグアイとテストマッチを戦い、10日にアウェイでミャンマーとのカタールW杯アジア2次予選に臨む。2022年のW杯で向けた争いが、いよいよスタートするのだ。
 
メンバーはほぼ予想どおりといっていいだろう。
 
18年のロシアW杯のレギュラーだった長友佑都(ガラタサライ/トルコ)、吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)、酒井宏樹(マルセイユ/フランス)、大迫勇也(ブレーメン/ドイツ)、柴崎岳(デポルティボ/スペイン2部)らが順当に名を連ね、森保一監督の就任とともに存在感を高めてきた中島翔哉(ポルト/ポルトガル)、南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)、堂安律(PSV/オランダ)の“三銃士”も招集されている。
 

久保建英

強豪レアル・マドリードからマジョルカへ期限付き移籍した久保建英も選出された(写真:新井賢一/アフロ)


また、今冬のアジアカップ以降はケガなどで招集されていなかった遠藤航(シュツットガルト/ドイツ2部)も、メンバー入りを果たしている。そして、スペインの強豪レアル・マドリードから同1部のマジョルカへ期限付き移籍した久保建英も選出された。現時点で編成しうるベストメンバーといってもいいだろう。
 
ヨーロッパ各国のシーズンは始まったばかりだ。日本は7月発表のFIFAランキング33位で、アジアだけなら23位のイランに次ぐ。一方のミャンマーは135位で、アジア内では26位だ。10日の試合はアウェイゲームだが、負ける要素を見つけるのは難しい。
 
それだけに、メンバー選考を考えても良かったのでは、との意見がある。新しいクラブへ移籍したばかりの柴崎、久保、中島、堂安、冨安健洋(ボローニャ/イタリア)らは、招集を見送っても良かったのではというものだ。

 

格下相手の試合も重要なプロセス

クラブでしっかりと試合に出ていることで、代表でプレーする準備は整う。一方で、代表チームの活動は限られている。今回は6月以来の集合だ。パラグアイ戦でチームのコンセプトを再確認し、ミャンマーからしっかりと勝点3を奪うことは、2次予選突破へ好スタートを切ることに止まらない。W杯で前回大会以上の成績を残すための、重要なプロセスなのである。所属クラブでポジション争いをしている選手には負担がかかってしまうが、一人ひとりに乗り越えていってもらうしかない。
 

森保一監督

森保一監督の就任からほぼ1年が経過。チームの骨格ははっきりしてきた(写真:徳原隆元/アフロ)


パラグアイ戦を経て迎えるミャンマー戦のポイントは、チームとして機能性を発揮できるか。戦術のベースとなる4-2-3-1のシステムで、連携・連動を発揮できるかにある。
 
不確定要素を含むポジションがあるとすれば、ダブルボランチの組み合わせだろうか。
 
6月のコパ・アメリカでキャプテンを務めた柴崎のパートナーは、アジアカップ以来の復帰となる遠藤が有力視される。ただ、メンバー発表時点で新天地シュツットガルトで試合に出場していない。また、森保監督がボランチとして考える板倉滉は、所属するフローニンゲン(オランダ)ではセンターバックでプレーしている。FC東京の橋本拳人を含めて、ボランチの組み合わせは注目ポイントにあげられそうだ。
 
前回W杯の2次予選は、ホームのシンガポール戦からスタートした。誰もが勝利を信じて疑わなかったが、0対0のスコアレスドローに終わった。ミャンマー相手にも必勝態勢で臨むのは、森保監督が決して油断をしていない表われなのである。