以前、「不幸な人ほどお金が貯められない」という話をしました。少しだけ復習すると、ディーキン大学のCahit Guvenの研究(1)によると、「幸福感が高い人ほど貯金をし、節約をする」のだとか。逆を言うと、「不幸な人ほど貯金をせず、無駄遣いをしてしまう」ということですね。

 

不幸な人ほど貯金をせず、無駄遣いする

不幸な人ほど貯金をせず、無駄遣いする


友人にこの記事を読んでもらったところ、「そんなことは言っても、お金を使ってストレス発散しないとやっていられないよ!」と一言。なるほど。言われてみれば、たしかに。

そこで彼の話を詳しく聞いてみました。彼によると、「お金がない」→「幸福感を感じられない」→「ストレス発散にお金を使う」→「お金がない」→(無限ループ)という負のループに陥っているのだとか。たしかに、こんな習慣が続いていたら、貧困から脱却できないと思いました。

しかし、落ち込むのは早いです。ストレス解消法については、すでにアメリカ心理学会(APA)が有力な方法を公開しています(2)。しかも、このストレス解消法は(一部を除いて)、お金をかけることなく、無料で実践できます。

ですから、「お金がないからストレスが溜まる!」→「ストレス発散にお金を使ってしまって、お金が貯まらない!」なんて方は、ぜひこの記事に目を通していただけたらと思います。
 

貧乏人にありがちな間違ったストレス解消法

ちなみに、ストレス解消法と聞いたときに、「ギャンブル」「買い物」「ゲーム」「タバコ」「お酒」「テレビや映画」「やけ食い」「ネットサーフィン」といったものが思い浮かぶ方は要注意。アメリカ心理学会によれば、これらはどれも効果が無いのだとか。

だから、「仕事で頑張ったから、たまには飲み会に行くか!」とか「自分へのご褒美に、ちょっと買い物しようかな」とか。こういったものは、効果的なようで、ストレス解消には役立たないです。

ちなみに、お酒やタバコのように、常習性のあるものでストレス解消をしてきたという方は要注意です。マクロミルの調査(3)(4)によると、お酒を飲む人は、月あたり5000円ほどをお酒のために出費しているのだとか。また、喫煙している人は、月あたり9000円の出費をしているようです。

両方の習慣を持っている方は、毎月、ストレス解消にもならないことに対して、1万5000円近くも出費していることになります。同じ金額を資産運用にまわしていたら、複利効果でとんでもない金額まで増えたことでしょう。この事実を知ってしまうと、「損をした!」という気分になりますよね。(ぼく自身、この研究結果を見たときは、かなり衝撃を受けました)
 

必見!無料で始められるストレス解消法

しかし、落胆しなくても平気です。アメリカ心理学会は、ぼくらのために、無料で始められるストレス解消法についても、いくつか紹介してくれています。

アメリカ心理学会によると、「散歩をする」「本を読む」「瞑想をする(目を閉じて、深呼吸を繰り返す)」といったことをするだけでも、ストレス解消に効果があるのだとか。

少なくとも、効果が否定されている「お酒」や「タバコ」に頼るよりは、こういった効果実証済みのストレス解消法を頼った方が良さそうです。しかも、散歩や瞑想は今すぐ無料で始めることができます。読書についても、図書館へ行き本を借りれば、無料でできます。

これまでお酒やタバコ、買い物でストレスを解消してきた人は、これらを断ち、代わりに散歩や瞑想するだけで、幸福感が高まり、さらにはお金を貯めることができます。科学の力を借りることで、今までよりも数段、お金を貯めやすくなれると思いますよ。


●参考文献

  1. 論文:Cahit Guven, 2012, “Reversing the question: Does happiness affect consumption and savings behavior?”, Journal of Economic Psychology, 33(4), pp. 701-717
  2. プレスリリース:American Psychological Association, “Stress in America Press Room” 
  3. 調査:マクロミル, 2018, “たばこや禁煙に関する調査”, 2018年9月16日時点
  4. 調査:マクロミル, 2018, “お酒に対する意識と購買状況に関する調査”, 2018年9月16日時点