稼ぐ人になる「価値観が異なる本」の読み方とは?

本の中に、自分と同じ主張や、自分がやっていることを肯定している記述があると安心感を覚える。これは誰でも同じで、自分が肯定されるのはうれしいものです。

一方、自分の考えとは異なることを主張している本、あるいは自分がやっていることを否定している本だったら、どう感じるでしょうか。
 
貧しい人は、自分と価値観が同じ本を「良い本だ」と評価する一方で、価値観が異なる本を「ダメな本」として切り捨てる傾向が強くあります。この「良い/ダメ」の極端な二元論的評価のために、思考の幅が広がらず、意思決定が進化せず、貧困から抜け出せない。
 
というのは、始めに「ダメ」と断罪してしまった結果、「自分の主義主張をさらに論理的に強化し、自分の思考軸を太くし、より自己の信頼が置ける価値観にしていく」という行為につながらないからです。自分の意見を強化することなく自分とは異なる意見に反発するだけなら、それは信念ではなく思い込みであり、単なる意地。
 
そういう人が誰かに反論されると、自分の主張を論理的に話すことができず、感情論に走ってしまうものです。感情が先行してしまうと、頭から反発するだけで、課題のメリットとデメリットを冷静に比較できなくなります。それでは、デメリットを回避する方法を考えることすらできないでしょう。
 

ムカつく理由を「論理的に」読む力を養う

成功者は、自分と反対意見の本もまた「何それどういうこと?」と興味を持ちます。「何言ってんだコイツ」と感じた本にも手を伸ばす。
そもそも彼らは「価値観は人によって違うもの」と多様性への許容度が高いので、誰かの本を自分の価値観だけで良い悪いなどといった評価はしないのです。

彼らが誰かの主義主張に対する評価基準は、「納得性が高いかどうか」であり、それは「論理性・合理性」の高さによります。
 
そのため彼らは、読んで感情的にムカついたとしても、異なる意見もいったん受け止めて考えます。

「この著者は、どういうロジックでこの(ムカつく)考えを主張するのだろう。どこが自分のロジックと異なっていて、こういう(ムカつく)結論に至ったのだろう」

そしてその著者の主張の根拠が乏しければ、「これは著者の単なる思い込みだな」と評価をすればいい。しかし客観的で説得力があれば、「なるほど、そういう考え方もあるかも」「それはそれで一理あるな」と受け入れ、そのうえで自分の意見に軌道修正を加えます。
 

ロジックの構築は自分らしく生きる礎

それは必ずしも、「相手の主張に同意する」ということを意味するわけではありません。相手の説得力ある主張をさらに跳ね返すロジックを構築し、自分の主義主張をより強化にしていくということも可能です。すると自信を持って主張できるから、周囲の影響からブレることもないし、批判や炎上も恐れる必要もなくなる。自分の考えに自信が持てれば、自分らしく生きていることを実感できる。

そうやって本の内容と知的格闘を繰り返すことにより、自分の価値観や判断軸がより洗練されてくるのです。

出典)「年収1億の勉強法 年収300万の勉強法」(学研プラス)