主婦が社会復帰するときの5パターン

近年、雇用環境が回復状況にあり、更に働き方改革等で女性の就業促進も盛んです。出産や夫の転勤等で家庭に入った主婦が社会復帰するにも大きなチャンスと言えます。そろそろ少しずつ仕事を始めたいという方も、今はパートの時給も高くなり、時代を味方にできるこの時期は良い機会だと感じます。

家庭の事情によって主婦がどのように社会復帰していくかは様々でしょうが、以下の5つのパターンが考えられます。

■パートのみで働く
■子どもが小さい時はパートから少しずつ仕事を始め、数年かけて正社員へとキャリアアップしていく方法
■早い時期から正社員として社会復帰し、キャリアを更に積み上げていく方法
■キャリアを積んだ後、起業する
■自営業として起業し、少しずつ経験と実績を積みながら収入を増やしていく方法

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働く主婦


 

いくら稼ぐ必要があるのかを明確にする

このように社会復帰するにも色々と方法はありますが、とりあえず「いくら稼ぐ必要があるのか?」という事にフォーカスしてみましょう。いくらお金が必要ですか?月に8万円ならパートからでもいいですね。しかし、15万円必要ならパートの掛け持ちや正社員になる必要があるでしょう。今は8万円で足りても、子どもが大学に行く頃は20万円は必要ならば、ステップアップする必要があります。

30万円以上稼ぐ必要があるなら事務職ではなく、営業や専門職でなければ稼げないかもしれません。更なる勉強とステップアップが必要になります。仕事の内容や職種によって稼げる金額というのはおおよそ決まってきますので、自分がいくら稼ぐ必要があるのかを明確にしておくことはとても大切です。


 

働く目的の優先順位を考える

もし、すぐにお金が必要ならば、パートや正社員として就職をするべきです。起業の場合、未来が有望でも、最初の3年は収入が安定しませんので、家計の支えどころか、不安定な要素としかなりません。しかし、現在家計が安定し、将来の目標や夢の為に仕事を始めるのならば、就職でも起業でも自分の歩みたい方向へ進めば良いでしょう。

夢や目標、更にすぐにお金も必要ならば、関連する会社へ就職して働きながら修行していく事が必要になります。このように、働く目的と優先順位が明確になれば、働き方や働く場所もおのずと定まってくるのではないでしょうか。


 

スキルアップが必要になる理由

主婦が再就職するうえで、スキルアップは必須です。又、年齢や体力も想定しておいた方が身のため。私は若い頃、「受付」という仕事をした事がありますが、「若さと愛嬌」だけで雇ってもらっていたように思えてなりません。年齢を重ねてしまうと、スキルがないただの「愛嬌がある人」は就職には大した価値にはなりません。また、体力仕事だと当然若者には負けますので、会社に提供できる技術や質を高めてスキルアップしていく必要があります。


 

私が独立系FPとして起業した理由

私の場合、FPの資格を生かせる勤務先に就職をしたかったので、ハローワークでパートと正社員の両方で探し始めましたが、当時2歳と4歳の子どもを抱えての仕事探しは難しく、子どもが病気等の時に代わりに面倒を見てくれる親類がいないという理由で、なかなか雇ってもらえませんでした。「何があっても会社を休まないと言えますか?」と質問され、実際、子どもが病気になった場合、無理ができない事も事実だったので「なんとかしますので大丈夫です」と言えず、結果的に再就職には至りませんでした。

私が独立系FPとなった背景には、小さな子どもを抱えての就職は難しいという現実を目の当たりにしたからで、「いつかは独立系FPになりたい!」という夢はあったものの、雇ってもらえないならば、自分で起業して働くしかないと思ったからです。

小さな子どもを抱えて仕事をする場合、夫や親の協力が必須となります。夫や親の協力が得られない場合は地域の病児・病後児保育施設やベビーシッターの併用を検討する必要がありますが、急な病気に対しての利便性や、費用面を考えると悩ましく、そもそもそのような施設やベビーシッターが近所に用意されているとは限りません。

しかし、結果論ですが、就職せずに起業して良かったと今は思います。自営業の場合、9時から5時という枠に捉われないので、子どもが寝たあとや、隙間時間を有効に使うことができます。相談業務や講師の仕事も自分で日時を決めれるというのは子を持つ母親として有難いものです。収入面では安定収入ではありませんので、最初の3年はとても苦労しましたが、会社員と違い収入に限界がありませんので、展開次第でどうにでもできます。もし、一度就職してから、その後独立となると、失うモノも多いので独立できなかったかもしれません。失うモノが無い状態で起業したのは、実はラッキーだったのかもと思います。

注意点としては「好きな事をしているのだから稼げなくてもいい」という「ボランティア」とのはき違えがあります。稼げなくていいのならボランティアをすれば良いわけで、仕事では稼げなくていいというのはありえません。自営業の場合、収入が安定するのに時間がかかりますが、最低限〇〇万円は稼ぐと目標を定め、その金額に向けコツコツ仕事をする事が大切になります。


 

「やりがい」と「安定」は両立しない

もし資格や手に職があるならば、自営業として働くというのも、女性にとっては良い選択だと思っています。ただ、自営業は全てが自己責任なので、「やりがい」はありますが、「安定」はしません。「やりがい」と「安定」が両立するには時間と経験を要するので、自営業が10年続くのは約1割、リスクが高いと言われています。

それに対して、会社員として就職したら「安定」はするかもしれませんが、会社の利益の為に働くので自分の「やりがい」は二の次になるのは仕方ないのかもしれません。


 

小さく始めて大きく育てる

起業の方法は職種によっても様々でしょうが、個人的には「小さく始めて大きく育てる」という方法が気に入っています。自営業で大きく始めてしまうと、設備投資等で初期費用が多額になります。創業資金を借入れするなど、借金からのスタートはとても苦しくなるので、最初は手持ち資金で始められるように、ネットビジネスや、自宅兼事務所、在庫を持たない、というようにコストのかからない方法で始めるのがポイントです。そして少しずつ大きくしていけばいいと思っています。自分のお金の器も、同じように大きくしていけばいいのです。

人間の幸せは「愛される事、褒められる事、人の役に立つ事、人に必要とされる事」この4つが必要と言われます。「仕事」は「人の役に立つ事、人に必要とされる事」があてはまります。主婦とはいえ、家庭以外で自分の存在意義を得られるとても貴重な時間となり、生きがい・やりがいを得ながらお金を稼ぐことができれば、とても幸福な人生になるのではないでしょうか。