2017年の主役は新日本の内藤&オカダ&ケニー

■最優秀選手賞(MVP):内藤哲也
ノミネートされたのは昨年と同じくオカダ・カズチカ、内藤哲也、ケニー・オメガ。この3人が現在の新日本プロレスの軸になっているというのが選考委員会の一致した評価でした。

17年度プロレス大賞

2017年もマット界を牽引した新日本プロレス


世界中のプロレスラー、プロレスファンから注目された、1.4東京ドームのケニー戦を始め、様々なタイプを相手にレベルの高い試合でIWGPヘビー級王座を防衛してきたオカダ。絶大な人気で新日本を盛り上げた内藤。その2人と素晴らしい試合を展開して世界的にも抜群の評価を得ているケニー。

「オカダという太陽がいるからこそ内藤、ケニーが光った」「常に話題を提供して新日本を盛り上げた内藤の功績は1年間、ベルトを守り続けたオカダに劣るものではない」「ケニーがいなければ今年の新日本は回らなかった」と様々な意見が出た末の投票結果は、

  • オカダ:5
  • 内藤:15
  • ケニー:1

内藤が2年連続でMVPに輝きました。

■年間最高試合賞(ベストバウト):オカダ・カズチカvsケニー・オメガ(1.4東京ドーム)
オカダvsケニー(1.4東京ドーム、6.11大阪城ホールの2試合)、オカダvs柴田勝頼(4.9両国国技館)と新日本から3試合がノミネート。他団体からは、全日本の諏訪魔vs宮原健斗(10.9後楽園ホール)が挙がりました。

オカダvsケニーの2試合は、いずれも現代プロレスの名勝負、オカダvs柴田はトレンドのプロレスに対して柴田がイデオロギー闘争を仕掛けた好試合。諏訪魔vs宮原はいかにも全日本プロレスらしい正攻法の熱闘でした。

投票結果は、

  • 1.4東京ドームのオカダvsケニー:14
  • 6.11大阪城ホールのオカダvsケニー:3
  • オカダvs柴田:4
  • 諏訪魔vs宮原:0

オカダvsケニーは今のプロレスのすべての要素が詰まっていた1.4東京ドームと、ファンを飽きさせることのなかった6.11大阪城ホールの60分時間切れの試合に割れましたが……。きっちりと決着がついたことと、インパクトの大きさで1.4東京ドームに軍配が上がりました。

■最優秀タッグチーム賞:諏訪魔&石川修司
全日本の「2017世界最強タッグ決定リーグ戦」に優勝した諏訪魔&石川の暴走大巨人コンビ、独特の世界観でファンを獲得し、光が当たりにくい選手を再生させた田口ジャパン、大日本プロレスの「最侠タッグ」に優勝し、全日本の「最強タッグ」でも準優勝の好成績を上げた橋本大地&神谷英慶の大神。新日本の「ワールド・タッグリーグ2017」に優勝したEVIL&SANADA。

ドラゴン・キッドの負傷により王座返上となりましたが、オープン・ザ・ツインゲート王者として様々な世代と1年間防衛戦を行ったCIMA&ドラゴン・キッド。例外としてWWEで中邑真輔と抗争を展開したサミル&スニルのシン・ブラザーズの7チームが挙がりました。投票結果は、

  • 諏訪魔&石川:16
  • 田口ジャパン:1
  • 大神:1
  • EVIL&SANADA:0
  • CIMA&ドラゴン・キッド:1
  • シン・ブラザーズ:2

始動したのは11月と遅いながらも、インパクトの大きさ、説得力により諏訪魔&石川が最優秀タッグチーム賞に輝きました。
 

YAMATO&鈴木秀樹らが初受賞!AKBの松井珠理奈も!

■殊勲賞:YAMATO
全日本系として「チャンピオン・カーニバル」優勝、三冠ヘビー級王座初戴冠、王道トーナメント準優勝、そして「最強タッグ」優勝とフリーながら全日本の主役のひとりとして大活躍した石川修司。昨年3月の悪性脳腫瘍の手術を乗り越えて1月2日にカムバックを果たし、10月には三冠ヘビー級王者になったジョー・ドーリング。

新日本からはオカダに勝って10月にはIWGP挑戦を実現させ、怪奇派と見られながらしっかりした技術を持つEVIL。さらに、ドラゴンゲートから9.18大田区で望月成晃に王座を譲ったものの、昨年7月から1年以上もオープン・ザ・ドリームゲート王者としてドラゴンゲートの顔としての重責を果たしたYAMATOがノミネートされました。投票結果は、

  • 石川:4
  • ジョー:5
  • EVIL:7
  • YAMATO:5

過半数に届かなかったため上位3人の再投票となり、

  • ジョー:6
  • EVIL:5
  • YAMATO:10

さらにジョーとYAMATOの決選投票が行われ、

  • ジョー:8
  • YAMATO:10

でYAMATOが初受賞となりました。ドラゴンゲートの他の選手とは違うファイト・スタイル、フードコーディネーターの資格を持つイケメン・レスラーとして地上波のテレビにも出演するなどの発信力もポイントになりました。

■敢闘賞:柴田勝頼
ノミネートされたのは惜しくも殊勲賞を逃したジョー・ドーリング。EVIL、殊勲賞のYAMATOからオープン・ザ・ドリームゲート王座を奪取した47歳の望月成晃。3月にKO-D無差別級王座2度目の戴冠を果たし、最多防衛記録V9を達成して、新体制のDDTを引っ張るプロレス界の未来・竹下幸之介。

今年からヘビー級に転向して「グローバル・リーグ戦2017」に優勝し「クソ野郎どもを武道館に連れていく」と発言してノア・ファンのハートを鷲掴みにした拳王。4.9両国のオカダ戦後に急性硬膜下血腫に倒れてしまいましたが、春の「ニュージャパンカップ」に優勝し、今の新日本の主流であるオカダ。内藤、ケニーにストロング・スタイルでイデオロギー闘争を仕掛けた柴田勝頼の名前が挙がりました。
 

  • ジョー:4
  • EVIL:4
  • 望月:3
  • 竹下:1
  • 拳王:2
  • 柴田:7

となり、上位3人の再投票は、

  • ジョー:6
  • 柴田:7
  • EVIL:8

柴田とEVILの決選投票は、

  • 柴田:13
  • EVIL:8

粉骨砕身で上半期の新日本を盛り上げた柴田が殊勲賞を勝ち取りました。

■技能賞:鈴木秀樹
この賞も大混戦。殊勲賞を逃したものの、47歳でシェープされた肉体と動きを維持し、若手の台頭が激しいドラゴンゲートで壁になっている望月成晃。ファンを熱狂させるカリスマ性も素晴らしい技術の大仁田厚。その大仁田を光らせたり、女子プロのリングにも上がったりするなど幅広いファイトで活躍したケンドー・カシン。

ビル・ロビンソンを継承するキャッチ・アズ。キャッチ・キャンの技術でフリーながら大日本のストロング世界ヘビー級王者に君臨する鈴木秀樹。監督として田口ジャパンを人気ユニットに押し上げた田口隆祐。命知らずの独創的な技を繰り出す高橋ヒロム。2年連続でケニー・オメガ……と7人の選手が挙がりました。投票結果は、

  • 望月:7
  • 大仁田:4
  • カシン:1
  • 鈴木:5
  • 田口:2
  • ヒロム:0
  • ケニー:2

上位3人の再投票は、

  • 望月:9
  • 大仁田:5
  • 鈴木:7

望月と鈴木の決選投票は、

  • 望月:10
  • 鈴木:11

1票差で鈴木に凱歌が上がりました。

■新人賞:青柳優馬
デビュー3年以内……2014年12月13日以降にデビューした選手が対象となる賞です。

ここにノミネートされたのは、デビュー2年10カ月ながら、3月にW-1王者になって7度の防衛に成功し、エースに君臨する芦野祥太郎。アジア・タッグ王者として若手ながらもベルトを任され、秋山準がジャンボ鶴田から伝授されたジャンピング・ニーパットを引き継がせた全日本の青柳優馬。

レスリング世界選手権にも出場し、筋骨隆々の体は入場だけでもインパクトがある新日本の32歳の新人・北村克哉(12月14日が誕生日)。10月に脊髄震盪のアクシデントで入院したが、CIMAの評価も高く、イケメンで女性人気が高いドラゴンゲートの山村武寛。大鵬3世として世間からも注目されたリアルジャパンプロレスの納谷幸男の5人。投票結果は、

  • 芦野:2
  • 青柳:14
  • 北村:4
  • 山村:1
  • 納谷:0

14年12月14日デビューで、今回が資格のリミットだった青柳が晴れて受賞となりました。

■女子プロレス大賞:紫雷イオ
名前が挙がったのは、2年連続受賞の紫雷イオ。11月3日に引退した豊田真奈美。OZアカデミー&センダイガールズ&スターダムの3団体のベルトを奪取した松本浩代。センダイガールズのエースであるアジャ・コング。松本からベルトを奪回してキャリア2年とは思えない実力を見せつける昨年新人賞の橋本千紘。9月に日本人女子格闘家としてUFCで初めて勝利し、プロレスとの両立を目指す朱里の5人。
 

  • イオ:13
  • 豊田:1
  • 松本:0
  • 橋本:4
  • 朱里:2
  • 棄権:1

6~8月に1カ月半、負傷の治療に専念するため欠場したものの、突出したパフォーマンスと華やかさでスターダムのエースに返り咲き、世間にも女子プロ=紫雷イオとして知られるようになったイオが3年連続の大賞となりました。

■特別賞:松井珠理奈
プロレスラーではありませんが、テレビドラマの「豆腐プロレス」でカリスマ女子プロレスラーのハリウッドJURINA役を演じ、8月29日には実際に後楽園ホールでファイト。真摯にプロレスに取り組み、またプロレス愛を世間に届けているAKB48の松井珠理奈さんに特別賞が贈られることになりました。来年1.4東京ドームのスペシャル・アンバサダーでもあります。

■レスリング特別表彰

  • 須崎優衣:パリ世界選手権48kg級金メダル
  • 奥野春菜:パリ世界選手権55kg級金メダル
  • 川井梨沙子:パリ世界選手権60kg級金メダル
  • 土性沙羅:パリ世界選手権69kg級金メダル
  • 高橋侑希:パリ世界選手権フリー57kg級金メダル
  • 文田健一郎:パリ世界選手権グレコローマン59kgロ級金メダル