日経平均株価は2017年11月9日に2万3000円の大台に

日経平均株価が2017年11月9日に2万3,000円の大台に乗せ、一時は2万3382円の高値をつけました。バブル崩壊後の高値を更新しました。しかし、株価は一時は2万2500円台まで値下がりし、乱高下しました。株価はここ数カ月順調に推移していましたから、乱高下を見て今後はどう動くのだろうかと考えている人も多いことでしょう。

株価が天井を打つ時には、いくつかのチャート形状ががあります。そこで、日経平均株価の天井を今後打つならどのようなチャート形状が考えられるのか、解説していきます。
 

日経平均株価の現状を確認

日経平均株価のチャートを見てみましょう。

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日経平均株価チャート。会社四季報オンラインより

株価は一貫して上昇していましたが、11月9日は久しぶりに株価が下落したことがわかりますね。
 

出来高とは

株価が上昇した後に天井を形成する時に現れやすいチャートパターンとしては「出来高」があげられます。出来高は、株を買いたい人と売りたい人がいて、株の取引が成立するわけですが、売買した人が一定期間にどれだけいたのかを表したチャートです。下に縦棒が表示されていますが、それが出来高チャートで追加チャートになります。

一般的に、人気のある株は売り買いしたいと考える人が多くなりますから、出来高は増加します。反対に、人気のない銘柄の場合には売り買いしたい人が少なくなりますから、出来高は少なくなります。そのため、出来高で相場の地合い、つまり勢いを把握することができます。

株式相場が上昇している時は「株価はまだまだ上がるだろう」と考える投資家が増えます。買い意欲が旺盛になれば株の取引数がどんどん増えていき、出来高は増加します。出来高が増大しているということは商いが活況である、つまり地合いがいいということになります。

反対に、株式相場が下落している時は「株価はもっと下がるかもしれないから取引は控えよう」と考える投資家が増えます。買い意欲は後退した状態になり、出来高は減少します。

株価と出来高には一般的に、次の3つの関係があります。
 

  1.  出来高が株価に先行するケース
  2.  出来高と株価が同時並行するケース
  3.  出来高が株価に遅行するケース


1と3では、株価が長期にわたって低迷している時に少しずつ出来高が増えて上昇に転じる場合や、株価がじりじりと下落していく時に少しずつ出来高が減少していく場合があります。

他には、株価が大きく下落すると「株価は安値水準になったのではないか」と考える投資家が増え、出来高を伴って株価が下げ止まる場合があります。株価が出来高を伴って底を打つ状況のことを「セリングクライマックス(略してセリクラ)」と言います。反対の状況、天井の場合も同様です。

 

チャートを確認してみよう

日経平均株価のチャートです。

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日経平均株価チャート。会社四季報オンラインより


2万3000円を超えた時に、大きく出来高が増加したことがわかりますね。囲みの部分です。2万3000円という節目を超えたことで「いったん利確しておこう」などと考えた投資家が多かったようで、目先の天井となったようです。

出来高は人の心理状態を表しています。その推移などを分析することで株価の今後の動きを分析できますので、変化が生じ始めていないか常に確認をしておくことが大切になるでしょう。


※投資の判断につきましては、ご自身の責任でお願いします。