実は珍しくない、40代からの不倫

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40代の不倫はなぜ起きる?

2017年の夏は、芸能人による不倫騒動が相次ぎワイドショーを賑わせましたが、その中でガイドが特に注目したのが斉藤由貴さんの不倫でした。

昔からふんわりとしたつかみどころのない雰囲気ながら、醸しだす不思議な色気で共演者と次々と噂になってきた天然系の魔性の女タイプの女優さんです。今でこそ、優しいお母さん役のイメージがありますが、過去には故・尾崎豊さん、川崎麻世さんなどとの不倫報道もあり、マスコミのバッシングにあったこともありました。

今回の不倫報道を受けての会見でも、自分の非を素直に認めた飾り気のない話っぷりにかえって共感度が上がるなど、まさに周りの人をいつの間にか「斎藤ワールド」に巻き込んでしまう魔性の女っぷりを発揮していました。

あの、どこを見つめているのかわからない宙を舞う視線、「それくらいでカリカリしなくてもいいでしょうに」とたしなめられているような気にさせてくれます。

斉藤由貴さんの場合、20代からすでに恋多き女性ではありましたが、近年は特に浮気の兆候はありませんでした。40代を過ぎた女性が突然不倫にはまる、という現象は、実は珍しくありません。私の主催する「恋人・夫婦仲相談所」でもこのような相談をよくいただきます。

なぜ、常識をわきまえ、分別もある四十路を超えた女性が不倫にハマってしまうのでしょうか?

 

40代からは女性の性欲に大きな変化

過去に「40代から二極化する、妻たちのに対する本音」という記事でご紹介したことがありますが、40代ぐらいから女性の性に対する姿勢は「消極派」と「積極派」に大きく分かれます。

消極派のほうは、子育て期を経過することでパートナーに対する恋愛感情が家族愛に変わり、すっかり「落ち着いてしまう」パターンです。夫婦のセックスがなくなっても「何もないほうが面倒くさくなくて歓迎」という反応で「むしろ、求められるほうが迷惑」とおっしゃる方もいらっしゃいます。

一方で、40代を超えて、若い頃よりも性欲が高まる方もいらっしゃいます。

これは加齢によって女性ホルモンが減少してくるのが原因。これにより、相対的に男性ホルモンが高まり、性に対して積極的になるというロジックです。さらに50代に閉経を迎えることで一層男性ホルモンのバランスが高まり、「50代で新たに性に開眼する」という女性もいるぐらいです。「閉経して、妊娠の心配がないから、心置きなく楽しめる!」という声を何人から聞いたことか。

一方で男性の方といえば、40代、50代はそろそろED適齢期を迎える方もいらっしゃり、セックスそのものに消極的になる傾向が出始めます。そんな夫婦間の「性欲ミスマッチ」が起きると、家庭の外で今流行りの「一線を越える」ことも起こり得てくるわけです。

 

40代からは生活スタイルも気持ちにも変化が

多くの方が20代後半や30代に妊娠・出産から子育て期を迎え、望む、望まないに関わらず、子供中心の生活スタイルで数年間を過ごすことになります。まさに、一日の大半は子供のことを考えなくてはならない時期。

そして40代というのは、多くの方にとって、子育ての忙しさがちょっと落ち着く時期。「母」である自分から「女性」である自分にもどり、少しずつ自分自身の時間が作れる時期でもあります。

具体的には子供を連れずに外出をしたり、久しぶりにママ友以外と食事をしたり、自分のために時間を過ごすことができるようになります。そのような時間によって、自然と周囲の人とのかかわりが増えます。人によっては「ママモード」のスイッチをオフにして「女性モード」のスイッチを入れるシーンも増え、これもまた、不倫を含む新しい「出逢い」を生む背景にもなります。

40代後半から50代に近づくと、さらに子育てはゴールが見えてきます。子供たちもどんどん自分たちの世界が広がり、中には一人暮らしの開始など、家から巣立っていくような場合も出てきます。

それにあわせて直面するのは子供が生まれる前以来の、久々の「夫婦水入らずの時間」。これが歓迎すべきものであるならいいのですが、歓迎できない状態になっているカップルも少なくありません。

結婚したころは、いくら話しても話題が尽きることなどなかったのに、20年たってみれば「こんなに話題がないのか」というぐらい静まり返った夫婦の食卓。

別に離婚をしたいほどだんな様が嫌なわけではないけれど、なんだか笑顔になれない。このまま、この人だけとあと20年、30年、ずっと静かな時を過ごしていくのだろうか。もう、心がときめくことなんて一生ないのか……といった焦りも生まれてきます。そして身体の激変。体力がない、シワや白髪が目立ち始める、閉経を意識する。そして更年期障害のきざし。

そんな不安に支配された心理状態の時に「つい優しくされて」「久しぶりに胸が高鳴って」というきっかけがそのまま不倫につながるという四十路不倫の構図は、「共感はできないけど理解はできる」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

人生には恋に限らずトキメキが必要です。

40代だから、50代だから、と女性であることをあきらめてしまわずに、意識して日常にトキメキを作り出すことが、不倫にはまらないためには効果的です。

「今更うちの夫にときめくなんて無理」

という方は、ほかに純粋にときめく対象を見つけましょう。「年下なんて」などと斜に構えず、10代、20代の頃のピュアな気持ちを思い出して、旬のアイドルやスポーツ選手をチェックして「お気に入り」を見つけるのはおすすめです。

さらに「今更夫にはときめかない」という方は「夫がときめくような自分」になることから始めてみましょう。

不思議なことに近しい人とのコミュニケーションは知らないうちに呼応しあうものです。妻が、夫がときめくような魅力的な女性になれば、妻にときめく夫も「妻に振り向いてもらいたい」と魅力的に変わっていきます。実は逆もまた然りで、妻に魅力を感じない夫は自分を魅力的にしようとはせず、夫婦間でさらにマイナスのスパイラルに進んでしまいます。

まさに、わかりやすい事例があります。この前、セックスレス相談に来られたかたは、18年のセックスレスであきらめていたが、自分が趣味の陶芸を極めて個展や教室を開くようになったら、夫が「最近、いきいきして色気が増した」と抱きついてきたと。今や夫に求め過ぎられてセックスフルなことが悩みになったと言うのです。毎晩求められて疲れますと。セックスレスの悩みが突如セックスフルの悩みにチェンジ。こういうこともあるのです。


「夫に魅力がない」という方は、まず自分が魅力的になること。だって、相手を変えるより、自分を変える方がずっと簡単で、ずっと楽しいはずです。

髪型を変えてみる、メイクを変えてみる、ダイエットに挑戦してみる、今まで着なかったタイプの服に挑戦してみる、スポーツを始めてみる、コンサートに行ってみる、新しい趣味を始めてみる、きっかけは何でもOKです。

見せかけだけの「居心地よさ」にひかれて不倫にはまる前に、まずは自分をさらに「いい女」に「アゲ」ることで、自分の周りにポジティブな循環を作り出していきましょう! 夫に女性として扱われない……と嘆く前に、内からにじみ出る色気を増殖させることを目標にすれば、夫も変わってくることでしょう。その場合、お外の異性にもモテますので、律する心も鍛えてください。