2.0Lガソリンを追加したマツダCX-3

マツダCX-3

マツダCX-3のサイズは、全長4275×全幅1765×全高1550mm。ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」の価格帯は、2,106,000円~2,796,400円。1.5Lディーゼルエンジンの「SKYACTIV-D 1.5」は2,408,400円~3,066,400円


2017年6月、マツダCX-3に待望のガソリンエンジンが加わった。2015年2月の登場時から1.5Lのクリーンディーゼル1本のみだったデミオ・ベースのBセグメントSUVであることを考えると、排気量は1.5Lでも不思議ではない。だが、あえてガソリン車は2.0Lが選択されている。

マツダが先鋭的なSUVと位置づけているCX-3は、「単に走ればいい」のでは存在意義が薄れると考えているようだ。

105ps/4000rpm、270Nm/1600-2500rpmという1.5Lディーゼルに対して、148ps/6000rpm、192Nm/2800rpmという2.0Lガソリンが与えられたことになる。実際にディーゼルエンジンを上回る最高出力を備えることで、ガソリンエンジン仕様も尖ったSUVであることを主張している。

マツダCX-3

従来の「ソウルレッドプレミアムメタリック」に比べて、彩度を約2割、深みを約5割増したという「ソウルレッドクリスタルメタリック」を新たに採用している


しかし一方で、CX-3を買う人の多くはそのエクステリアデザインを高く評価しているという。ガソリン仕様は年間走行距離が短い、ちょい乗り層をターゲットにすることで裾野を広げるのが狙いとのこと。

そうなると、1.5Lガソリンもあればもう少し価格を抑えられるはずで、購入層をより拡大できそうだが、そうなると先鋭的なSUVというコンセプトが維持できず、マツダらしい走りを訴求できないという事情もあるのかもしれない。

 

2.0Lガソリン仕様の走りは?

マツダCX-3

2.0Lガソリンは148ps/6000rpm、192Nm/2800rpmというスペックで、WLTCモード燃費(2WD)は16.0km/L。なお、JC08モード燃費だと17.0km/Lになる(20S プロアクティブ)


さて、気になる2.0Lガソリンの出来映えは上々だ。ディーゼル仕様よりも30~40kgほど車重が軽いため、本格的な山岳路でなくても曲がりくねった郊外路や高速道路でディーゼルエンジンと比べるとスムーズに向きを変えていく。

なお、乗り心地もディーゼルエンジン仕様よりも少し軽やか。ただし、CX-3がもついい意味での重厚感は薄れていない。アクセルに対する反応の良さ(同時に過敏にも反応しない)など、運転のしやすさも美点だ。

また、上り坂でも力不足を抱かせるシーンはほとんどなく、動力性能において心配は不要。同時に、クリーンディーゼル仕様に乗ると、ディーゼルらしい中・低速域の豊かなトルク感も改めて魅力的なのが確認できた。長距離の機会が多く、軽油を含めた燃費のランニングコストを享受したいのであれば引き続きディーゼルを指名すればいい。

逆に年間5000km程度であれば、ディーゼルとガソリンのイニシャルコストはランニングコストでは回収できないだろう。

 

「WLTC」モード燃費の認可を取得

マツダCX-3

AT車のAT誤発進抑制制御(前進時/後進時)をはじめ、車線逸脱警報システム(LDWS)、ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)、リヤ・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)などの安全装備を標準化している


なお、ガソリン仕様は日本初の「WLTC」モードに認可を取得し、カタログには従来のJC08とWLTCが併記されている。WLTCはJC08よりも実燃費にさらに近いモードで、実燃費を重視する姿勢も打ち出している。

マツダCX-3

もう少し後席が広ければ言うことなし、というのがマツダCX-3に対する正直な感想で、よりアップライトに座らせて天地方向で広さ感を稼ぐ手もあっただろうが、そうなると1550mmという全高を死守できないのかもしれない


CX-3の泣き所は、後席と荷室の狭さにあるが、モデル末期の日産ジュークよりは広く、小さな子どもが2人いる4人家族でもファーストカーとして成立する。

さらに、立体駐車場に入るなど機動性の高さもある。あとは、マツダらしいフットワークやカッコよさに加えて、走行距離に応じてディーゼルとガソリンから選べることになった。また、安全面でも国が旗を振っている「セーフティ・サポートカーS」の「ワイド」に該当し、安全装備も充実している。より買いやすいSUVになったのは間違いない。