今、株式市場で何が起こっているのか?

現在の段階は世界経済の本格回復の初期段階なのではないかと思われます。

現在の段階は世界経済の本格回復の初期段階なのではないかと思われます。

2017年6月27日にドラギECB総裁がユーロ圏の経済回復の強さが増し、デフレ圧力からリフレ圧力へと置き換わったと言及したことに端を発し、欧米では長期金利が上昇しています。ドイツ長期国債の利回りは1年半ぶりの高水準へ、米国10年債利回りは2週前の2.14%という低水準から2.39%へと急上昇し、日本の10年物国債利回りも5か月ぶりに0.1%台に上昇しました。ただし、日本は長期金利の上昇を一定以下にコントロールする政策を採っているため、これ以上に上がらず、欧米との金利差拡大で、これが円安に繋がっているわけです。

この一連の動きをテーパリング、引き締めとマイナスのイメージで見る向きもあります。しかしこれは米国FRBの「金融正常化」と同じ流れになりつつあるだけで、資産やモノの価格の上昇を期待させる良い前兆だと思います。決して引き締めを警戒してマネーが縮小するような流れでありません。実際のところ、ここのところ株価は一瞬下がりかけますが、結局、下がらずに最終的には上がって行きますし、商品や債券など、株式意外のアセットクラスの値動きを見ても、景気の悪化を示唆するような動きではなく、改善を示唆する動きとなっています。

全ては世界経済の回復に向けた良い方向、正しい方向へ順調に進んでいるのだと追います。全てとは、景気、企業業績、インフレターゲット、株価などを含みます。至るところで景気判断の上方修正や、資産価格(銀座の路線価など)、企業業績、株価の数十年ぶりという高値更新ニュースが聞こえてきます。それは国内(工作機械受注や関西の景気判断など)、グローバルの両方に見られます。
 

現在は世界経済の本格回復の初期段階か

長期に見れば米国の市場金利は、物価水準に合わせて30年も下がり続けてきました。しかし、数年単位で見れば、その時々の政策金利の利上げサイクルと合わせて上がっているところがあります。そうした時期は株価も良く上がったものです。

米国の政策金利(市場金利、10年債利回りではない)は、1992年ごろまで「緩和バイアス」に傾き、下がってきました。1993年に「中立スタンス」に変わり、1994年に「強い景気に対応」して「引き締めバイアス」へと変わり、利上げサイクルに入って行きます。その後、一時中立スタンスに戻りましたが、1998年後半より「引き締めバイアス」に再変更し、以降インフレ警戒もあってITバブルまで政策金利は上昇していきました。直近の利上げフェーズは、2004年の1.00%から2007年の5.25%まで政策金利が上昇した時期で、後半は物価も4%を超えるほど上昇して行き、株価もこの間(サブプライムバブル)大きく上昇しました。

この例えを考えると、米国に続き、欧州も金融正常化に向かっている現在は、(まだ懐疑的ながらも)再び政策金利、市場金利、物価、株価が揃って上昇するフェーズに入ったばかりで、今後数年単位で最終バブルになるまで続く道程の初期段階なのではないかと思います。様々なアセットクラスやセクターがローテーション的に強弱を付け、上下しながらも、長期にはモノの値段、賃金、金利、資産価格、株価などが全て騰がって行くというイメージを持って行けば良いと思います。その意味では、今後数年は様々な投資チャンスに恵まれた期間と考えることができると思います。

参考:日本株通信

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