今年の新社会人の83.1%が「結婚願望あり」なのに……?

新社会人の結婚願望に迫ります

新社会人の結婚願望に迫ります


ガイドが経営している、東京青山の結婚相談所の会員の90%は30歳以上で、そのうち、半数以上の方が35歳以上です。日本全体でも、生涯未婚率がどんどん高くなり、男性の4人に1人、女性の7人に1人は生涯独身という時代に突入しています。このまま生涯未婚率はますます高くなり、おそらく男性の3人に1人、女性の5人に1人は生涯未婚になるのではないかと言われています。

どんどん未婚男女の割合が増え、晩婚化していく傾向を見ると、20代の皆さんも結婚願望を持っておらず、このまま少子高齢化が進み、老化の一途を辿っていくのだろうか、と日本の将来を憂いてしまいそうになります。

そこで、若い皆さんは結婚についてどう考えているのか? を調べるべく、2017年新社会人の「結婚願望」に関する調査を紐解いてみます。

『マイナビ学生の窓口』が2017年新社会人516人に対して行ったアンケート調査によると、「将来結婚したいと思いますか?」という質問に対して、約8割の429人が「結婚したい」と回答しました。つまり、多くの新社会人が将来結婚をしたいと答えています。

そして「なぜ結婚したいのか?」という質問には下記のような返答が挙がっています。
1位 今の相手と結婚したいから(男性)
2位 独身だと将来不安だから(男性)
3位 将来をともに過ごす人がほしい(女性)
4位 子供を育てたいしあたたかい家庭を持ちたい(女性)
5位 子供がいたほうが人生豊かになるような気がする(男性)

さらに、「何歳までに結婚したいですか?」の質問に対しての回答は?
1位 30歳(38.2%)
2位 28歳(17%)
3位 27歳(9.3%)
4位 35歳(8.4%)
5位 26人(7.7%)

若者の恋愛離れ、結婚離れ、「嫌婚」などが叫ばれてきましたが、どうでしょうか? 「いたってまとも」というと語弊がありますが、「好きな人と結婚したい人」が当たり前のように多数派なんです。正直、ガイドはこの結果を見てとても安心しました。

データ上では……ということでもなく、文化服装学院で「恋愛・結婚」の講義をする機会があったのですが、その際に直接、学生さんたちに同じ質問をしたときも、ほぼ同じような回答でした。

30代以上の現状と、20代新社会人の持っている理想があまりにも違います。でも30代以上の彼らだって、最初から「結婚したくない」などと考えていたわけではないはずです。だからこそ、婚活という言葉が当たり前になったわけです。

そこで、仮説として、多くの方が結婚に対して前向きな気持ちで社会に出たのに、実際に社会に出て年齢を重ねるうちに、どんどん結婚から遠のいているということではないかと考えます。この状況はなぜなのでしょうか? これには、5つの理由があります。

 

1.結婚できる相手と恋愛していない

いつのまにか恋愛や結婚から遠のいていませんか?

いつのまにか恋愛や結婚から遠のいていませんか?


新社会人のアンケート調査において、「なぜ結婚したいのか?」という問いの1位は、「今付き合っている相手と結婚したいから」という返答で、かつ、これが男性の意見でした。最近の若者、とくに若い男性が「恋愛離れ」しているというデータがたくさんあるなかで、この回答は驚きであると同時にうれしい結果で、とても安心しました。

しかし、逆に言えば、その上の世代、つまり、彼らの10歳~15歳上の30~40代の世代は、20代のころにそういう考えの相手と付き合ってこなかったから、晩婚化は進み、生涯未婚率の上昇が増加傾向になってきているということ。

そもそも異性と交際を始めるときに、将来を見据えて交際を始めなければ、「結婚」まで至らないケースが増えてくるのは当然です。好きだから交際する、そして、その先に結婚がある。これは、学生の頃に純粋に思っていたことではないでしょうか。それが社会にもまれ、いつのまにか「結婚したい」という気持ちを置き去りにした交際に至る人が、実は多いのです。

「今はまだ相手が結婚できるタイミングではない」、「そもそも結婚するほど本気ではないけれど、とりあえず」、「付き合ってはいるけれどもっと他にいい人がいると思って踏み切れない」……そんな気持ちでは、いつまでも結婚まで至りません。

これを続けているうちに、30歳を過ぎて35歳を過ぎて、周りに既婚者ばかりになったときに、「あれ? “いつか”結婚するはずだったのに」……ということになるのです。

 

2.仕事で一人前にならなければ恋愛できないと思っている

学生のうちは時間もあり、恋愛する余裕も、デートをする余裕もあります。学校やサークルやアルバイト先に、自分と近い境遇の男女がたくさんいて、さまざまな出会いがあるでしょう。

しかし、社会に出たら、まずは仕事に慣れるのが精いっぱい。仕事も半人前なのに恋愛なんてと思ってしまうケースがあります。それが暗黙の了解として、「優先度が高い仕事で一人前になったら、恋愛や結婚という優先度の低いことをやってもいい」といような認識になっていきます。

しかし、仕事に慣れ、一人前になれるのは、働き盛りの30代に差し掛かったころであることが多いもの。そのころには、出会いの量も質も下がっていて、そもそも恋愛ってどうやって始めるんだっけ……なんて事態になっている人が少なくありません。出会いが遠のいていった結果、気が付けば結婚適齢期が過ぎていき、どんどん独身のまま年齢を重ねてしまうことになるのです。

 

3.同僚も上司も未婚だから、自分もまだ……という勘違い

40歳を過ぎた未婚女性が相談に来ると、「周りの同僚も上司も結婚してない人だらけだから、危機感がなかった」とおっしゃる方は多いです。

「周りには結婚していない40代もたくさんいる。結婚していない自分について何とも思わなかった。むしろ、先輩方が独身なのだから、自分もまだ結婚しなくても……」と大きな勘違いをしているケースです。

これは、環境が結婚観を変えてしまった典型的な例でしょう。人間は置かれた環境で周囲の影響を受け、生き方や価値観、考え方が変わっていきます。

実際、20代でほとんどの人が結婚している職場も数多くあり、その傾向は顕著です。

 

4.周りの既婚者が幸せに見えない

逆に、周囲に既婚者が多い場合でも、「結婚に意欲がわかない」というパターンもあります。

例えば、「結婚しても共働きであくせく働いていて忙しそうで、夫婦といえどだんだん甘い恋人同士という雰囲気もなくなり、子供ができれば子育てに追われ、住まいや子育ての資金計画もつらそうで、とても幸せそうに見えない……だったら気楽な独身貴族の方がいい」というような意見です。

これは、結婚生活の表面的なところだけを見て、勝手に良し悪しを判断して「結婚観」を雑にイメージしているにすぎません。そもそも「結婚」は「生活」です。1年2年の短いおつきあいではなく、結婚後30年、40年、50年と長く長く一緒に過ごすのです。その長いスパンの一番忙しい時期を外から見て、「結婚って大変そうだな」と決めつけるのはあまりにも乱暴です。

それに夫婦や家族の絆は、独身者には想像つかないものですし、そもそも他人に見せびらかす必要もありません。子育てをしながら子どもの成長を夫婦で楽しむうれしさや幸せ、そして、子供が巣立ち、いずれ孫を持つ喜びなどは知るよしもないでしょう。

 

5.相手選びが年齢とともに、条件が高くなっている

学生のうちは、親の傘の下にいるので、みんなが同列です。だからこそ、見た目に惹かれることはあるにせよ、「気が合うから」「優しいから」という理由で親しくなり、人を好きになっていくものです。

ところがいったん社会に出ると、「自分にないもの」をあえて相手に求めたり、「あの子よりも良い条件の相手かどうか」を比べるようになり、相手の条件をどんどん上げてしまうのです。

「自分に合うか」という妥当性などまったく考えず、自分の結婚市場価値が下がっていくのに反比例して、高い目標を掲げ、そのハードルを上げ続けるのです。

 

社会に出ると結婚遠のく、その前に!

好きになったら結婚するのがベストです!

好きになったら結婚するのがベストです!


新社会人が一度社会に出ると「結婚」が遠のく理由を5つ紹介しました。

とはいえ、今の若い人たちは、無理に目標を高く掲げるでもなく、周囲にいる人を純粋に好きになって恋愛をしている、そして、その先に結婚があるという純粋な気持ちがある。そして、30歳までには結婚したいと考えている人が多いということだけでも吉報です。

確かに恋愛離れはしているかもしれませんが、純粋に結婚したいという気持ちさえあれば、大丈夫。30代40代で出会いが減ってしまったとしても、婚活や結婚相談所に向かう気持ちがあれば、即結婚することだって可能ですから。

本気で結婚したい、なかなか相手が見つかない人は、結婚したいという気持ちをしっかりと持ち直してください。私はいつでもお待ちしています。