2017年の箱根、ツツジの見頃は5月下旬まで

例年、GW明けに見頃を迎える箱根のツツジですが、2017年は3月の気温が低かったせいもあり開花が遅れ、見頃の訪れもゆっくりめなんだとか。なかには5月中旬~下旬が見頃というスポットもあるので、今からでも遅くはありません。ぜひ箱根旅の予定に組み込んでみましょう(今後の気温の状態で見頃が前後する場合もあります)。

<INDEX>

  1. 小田急 山のホテル
  2. 箱根強羅公園
  3. 箱根ホテル小涌園 蓬莱園
  4. ホテル花月園

 

富士山と芦ノ湖が競演! ツツジの楽園「小田急 山のホテル」

箱根を代表するツツジの名所といえば、まず筆頭に挙がるのが、芦ノ湖畔に広がる「小田急 山のホテル」の庭園。広大な敷地内に、約30種3000株のツツジが色とりどりに咲き誇り、富士山と芦ノ湖という、箱根の二大景勝地を背景にする美景は、唯一無二のもの。

富士山とツツジ

富士山を背景にしたツツジ

この地はその昔、三菱四代目社長・岩崎小彌太男爵の別邸があった場所。庭園のツツジの大半は別邸時代に植えられたもので、樹齢100年を超える株もあります。ひと株がとても大きく人の背丈を超えるものもあり、ツツジのイメージが覆されます。

芦ノ湖とツツジ

ツツジの向こうに芦ノ湖が

2017年5月上旬の週末に訪れると、観光客で賑わっていました。富士山を狙うなら午前中早めに訪れるのがベター。訪れた日は薄曇りだったので残念ながら富士山に出会えませんでしたが、それでもこの美しさ! このときは5分咲きだったので、満開時はさらなる絶景が見られるでしょう。

全景

本当は正面に富士山も見えるはずだったのに……

実際に訪れて感じたのが、傾斜地にツツジが植えられているせいか、立体的な景観が楽しめるということ。低い位置から見上げたり、高台から見下ろしたり、中央の三本杉やホテル建物を入れてみたりと、色々なアングルから撮影を楽しんでみましょう。

外観と庭園

ホテル外観と庭園

一株が人の背丈を超えるものも多いので、株と株の間にすっぽりと挟まれるようにして散策路を歩くことができます。また花付きが良いので、葉が見えなくなるほどびっしりと花が付き、かなり迫力がありました。こうして良い状態が保てるのも専任のスタッフが丹念に手をかけているからこそ。

背の高い株

人がすっぽり隠れてしまう背の高い株

園内で最も大きな株がヤエゲラ。高さ、直径ともに3m近くあるとのこと。花が小ぶりで、まあるく剪定された株にぴっしり花が付くと、大きな鞠のようです。ほかにも珍しい品種がたくさん見られます。

ヤエゲラ

一番背の高いヤエゲラ。まだ5分咲きくらい?

園路にスロープが新設されたことで、車椅子やベビーカーでも観賞しやすくなりました。また、ツツジとの記念撮影にピッタリなベンチが数ヶ所に設けられていたことも印象的。

ベンチ

記念撮影にピッタリなベンチ

ホテルのロビーには1935年に描かれた浮世絵師・川瀬巴水の版画が展示されています。「小田急 山のホテル」の庭園を描いた6点の連作が観賞できるほか、絵はがきとしても販売。今から80年以上前の作品なのに、庭園の風景は今とそれほど変わらないことに感銘を受けました。描かれた服装や建築からは、時代の流れを感じ取ることができます。

つつじ庭に遊ぶ二美人(川瀬巴水)

つつじ庭に遊ぶ二美人(川瀬巴水)

もうひとつのお楽しみが、向かいにある直営のデザートレストラン「サロン・ド・テ ロザージュ」で、期間限定(~2016年5月31日)で提供されているスイーツ。“ブリーズ・ドゥース~心地良いそよ風~”は、フランボワーズのゼリーでコーティングされたつつじティーのムースに、帽子をイメージしたつつじティーを使ったアイスクリームが添えられ、つつじ庭園を散歩しているような情景が皿の上に広がります。

期間限定スイーツ

“ブリーズ・ドュース~心地良いそよ風”単品1604円、セット2317円(紅茶のポットサービス)

2階ではオリジナルのつつじティーの茶葉も販売されているので、お土産にも。自宅でツツジの庭園を思い浮かべながら味わうのもいいですね。

サロン・ド・テ・ロザージュ

芦ノ湖にせり出す、ホテル直営のデザートレストラン

ツツジの後を追うように、約20種300株のシャクナゲや約25種230株のアジサイ、約30種200株のバラが次々に見頃を迎えるので、5月から7月上旬頃まで、長く目を楽しませてくれそうです。

小田急 山のホテル
住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80
TEL:0460-83-6321
庭園見学時間:9:00~17:00
定休日:無休
見学料:800円(ツツジ開花期間中のみ)
交通:小田急線箱根湯本駅から箱根登山バス元箱根港行きで約35分、終点下車、無料送迎バスに乗り換え約5分

プレミアムショップ&サロン・ド・テ ロザージュ
住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80
TEL:0460-83-6321
営業時間:10:00~17:00(LO)
定休日:無休

 

日本初のフランス式整型庭園「箱根強羅公園」

一方、強羅(ごうら)駅からほど近い「箱根強羅公園」は、大正3年(1914)に開園した、四季を通じて花々が咲き続くフランス式整型庭園。特に華やかな季節が春で、桜に続いてツツジが見頃を迎えます。

強羅公園

ツツジが満開時期の強羅公園

噴水のほとりを中心に、アカヤシオ・オンツツジ・サラサドウダンツツジなど8品種、約1000株が花開き、ほぼ同時期に見頃となるシャクナゲとともに、ピンクや赤の絨毯を敷き詰めたようになります。

ツツジ

カラフルなツツジの花

ツツジやシャクナゲを観賞したら、次は「熱帯植物館・ハーブ館」や「ブーゲンビレア館」で、南国の植物を観賞したいもの。箱根にいるとは思えない、トロピカルな世界を楽しんで。

ブーゲンビレア館

ブーゲンビレア館

園内には、吹きガラスや陶芸、ドライフラワーの製作が体験できる施設やカフェもあるので、のんびり半日くらい過ごすのもいいでしょう。

箱根強羅公園
住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300
TEL:0460-82-2825
開園時間:9:00~17:00(最終入園16;30)
定休日:無休
入園料:550円
交通:箱根登山鉄道強羅駅から徒歩5分

 

大正期から続く日本庭園「箱根小涌園 蓬莱園」

「箱根ホテル小涌園」が所有する「蓬莱園」もツツジの名所として知られています。こちらは小涌谷にある「三河屋旅館」の創業者が東京の大久保公園からツツジを移植し、大正初期に開かれた庭園で、現在は「箱根ホテル小涌園」が所有しています。

全景

蓬莱園の全景

約5000坪の勾配のある敷地内には、オオヤマツツジ系、リュウキュウツツジ系、キリシマツツジ系など約40種、約3万株が、例年4月下旬~5月中旬にかけて開花します。また、東京・大久保がツツジの名所として知られた全盛期時代(江戸後期)の貴重な品種も数多く残されており、ここでしか見られないものも。

日本庭園

こちらは日本庭園

看板

看板を頼りに園内へ

園内には背の高い木々の間に階段状の散策路が設けられており、生い茂った木々の間を抜けて進むので、森林浴も楽しめます。どこかしっとりとした風情が漂う日本庭園です。

遊歩道

木々に囲まれた歩道を歩く

階段を下り切ると、広々とした芝生広場にたどり着きます。広場は回りにツツジが植えられており、花が開くとピンク、赤、白の株に縁取られます。満開時には、ツツジの輪の中に佇むような心地になれるスポットです。木々の奥にはこんもりとした山の姿も。

広場

広場を囲むようにツツジが植わっています

箱根小涌園 蓬莱園
住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297
TEL:0460-82-4111 (箱根ホテル小涌園)
開園時間:散策自由(夜間は足元が悪くなるので注意)
定休日:無休
入園料:無料
交通:箱根登山鉄道小涌谷駅から徒歩20分、または箱根登山鉄道箱根湯本駅から箱根登山バス・伊豆箱根バス箱根町方面行きで23分、蓬莱園バス停下車すぐ ※専用駐車場の用意はないので、車利用の場合は「箱根小涌園ユネッサン」の駐車場をご利用ください。

 

夜間ライトアップが見られるのはここだけ!「ホテル花月園」

仙石原にある「ホテル花月園」も、知る人ぞ知るツツジの名所。つつじまつり期間内(~2017年5月21日)は、宿泊者でなくても、入場無料で観賞することができます。芝生庭園を取り囲むように、約3000株のツツジが360度に渡って咲き誇り、園内に用意された長椅子に腰かけてゆったりと眺めることができます。

庭園

庭園を彩るツツジ

これまでご紹介してきたツツジの名所と異なるのが、夜間のライトアップが行われること。22時まで開園していて、ライトアップされた幻想的な風景を楽しむことができます。

さらに期間中は、2階のレストラン「アゼリア」で、つつじ庭園を眼下に眺めつつ、期間限定のつつじランチ(和洋2種類)を味わうことも。満開のツツジを眺めながら、本格的な和食御膳や洋食コースが味わえるのは嬉しいですね!

和食つつじ御膳

和食つつじ御膳2300円

洋食つつじコース

洋食つつじコース2500円

ホテル花月園

住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1244−2
TEL:0460-84-8621
開園時間:9:00~22:00
定休日:期間中無休
入園料:無料
交通:箱根湯本駅から箱根登山バス桃源台行きで約40分、南温泉荘(ホテル花月園前)バス停下車すぐ


いかがでしたか? 2017年は5月末まで見頃時期が続きそうな箱根のツツジスポット。歴史的背景や品種、園内の造りなど、それぞれに違った魅力がありますので、日帰りや1泊2日でめぐってみるのも良さそうですね。