ビジネスシーンでのLCC利用のメリットとは?

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関西空港でのジェットスター・ジャパン ※手前 とSpring Japan(春秋航空日本)の機体。国内LCCがそろって就航しています


首都圏から関西へ向かうのに、LCC(格安航空会社)が今、とても便利になっています。ピーチ・アビエーション、ジェットスター・ジャパンに続き、Spring Japan(春秋航空日本)、バニラエアも就航し、国内LCC4社が東京(成田)-大阪(関西)でそろって1日に複数の便を運航する“激戦区”となっています。

レジャーや帰省のみならず、ビジネスでも利用しやすくなった東京から大阪に移動する際のLCC。おすすめの利用法をご紹介します。

 

その1:とにかく「運賃」が安い

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2012年、日本で初めての本格LCCとしてデビューしたピーチ・アビエーション。関西空港では他のLCCと異なる第2ターミナルビルの利用です


LCCを利用する最大のメリットは、ANAやJALといった大手航空会社や東海道新幹線と比べると「運賃が安いこと」です。例えば、東京-大阪を出張で移動するビジネスパーソンがよく利用する運賃で比較してみました。

■ 東海道新幹線・・・14,550円(のぞみ指定席)
■ 大手航空会社・・・14,690円~(JAL 特便割引1) ※搭乗前日までに購入
■ LCC・・・3,490円~(Peach ハッピーピーチ) ※搭乗前日の午前0時までに購入

大手航空会社などと比べると、運賃の安さは一目瞭然。LCC各社によって運賃に若干バラツキはあるものの、基本的な最低運賃はほぼ同じと考えて良いでしょう。高速バスもLCCとほぼ同じ運賃も見られるものの、移動時間とその後の疲労度などを考えるとLCCのほうが便利です。

LCCの運賃で気をつけたいのは、空席状況によって運賃が“変動”することです。特に、LCCで人の移動が多い月曜日の朝や金曜日の夜、また週末や繁忙期などは運賃が高騰することも。予定がはっきりした段階でひとまずLCC各社の運賃をチェックしましょう。

 

その2: 便数が増え、発着の時間帯を選べる

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成田空港では、ジェットスター・ジャパン、Spring Japan(春秋航空日本)、バニラエアは第3ターミナルから発着します。ピーチ・アビエーションのみ第1ターミナルです


東京(成田)-大阪(関西)は、国内LCC4社合わせ、11往復もの便が運航されています。特に、成田発では夜遅めに出発する便があって便利です。

※2017年夏スケジュールの場合(2017年3月26日~10月28日)

【ピーチ・アビエーション】
14:25→15:55
18:55→20:25 ※6月1日~30日運休
20:55→22:25

【ジェットスター・ジャパン】
9:45→11:15
11:50→13:25
13:50→15:25 ※曜日によって出発到着時間に変更あり
20:25→21:55

【Spring Japan(春秋航空日本)】
※3月26日~6月30日(いずれも4月10日~14日運休)
12:00→13:30
14:15→15:40

【バニラエア】
※3月26日の週
10:00→11:45
19:55→21:40

 

その3:空港からのアクセスが改善しつつある

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東京駅八重洲口に近い場所にある、東京駅などと成田空港を結ぶ格安のリムジンバス「東京シャトル」のバス停


LCCはいずれの便も、首都圏では成田空港、大阪では関西空港です。大手航空会社が多くの便を運航する羽田空港と伊丹空港、また東海道新幹線の東京駅と品川駅、新大阪駅と比べると、オフィスが多い中心部からの交通アクセスで時間がかかるのが、以前はLCCの大きなデメリットでした。

しかし最近、成田空港へは東京駅から約1,000円で行くことができるリムジンバスが運行されていて本数も増えており、かなりの人気を博しています。特に、ジェットスター・ジャパン、Spring Japan(春秋航空日本)、バニラエアの便が発着する第3ターミナルにはバスターミナルが隣接し、リムジンバスがとても便利。東京駅から成田空港までにかかる時間は通常1時間ほどです。

一方、関西空港から大阪の中心部まで、鉄道もしくはリムジンバスを利用すると1時間程度で行くことができ、LCCの機内で割引の切符が販売されていることもあります。

 

その4:ビジネスパーソン向けの運賃オプションも登場

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国内LCCで初となるビジネスパーソン向けの運賃オプション「Jetstar Business Hub」


以前はLCCといえば、レジャーや帰省などの目的といったイメージでしたが、ビジネスパーソンの利用が全国的に増えつつあります。そのビジネスパーソンを主な対象にしたジェットスター・ジャパンの運賃オプション「Jetstar Business Hub」は、国内路線だと購入した航空券に2,000円を追加すると、フライト変更の当日無料、一部座席指定の無料、手荷物の機内持ち込み1個追加、48時間以内の購入期限などビジネスパーソンにうれしい機能が満載です。 

他のLCCでも、状況に応じて座席指定、受託手荷物の追加などを有料で支払っても、大手航空会社よりも安いケースがほとんどです。

 

その5:片道から航空券が買える・旅行プランが組みやすい

LCCの航空券は、片道ごとの予約・購入です。そのため、往復でLCCを利用して交通費を節約する方法と、片道のみLCCという使い方にも便利です。移動時間やどうしても遅れたくない仕事のアポイントメントなどがあれば、片道のみ新幹線や大手航空会社を使うのも手です。

一方、大手航空会社や新幹線が利用できる往復の交通費とホテルがセットだと安い旅行プランが、ビジネスパーソンには人気です。しかし、自分が泊まりたいホテルや友人の家などに滞在したいなど航空券とホテルをバラバラで予約したい場合も、航空券がリーズナブルなLCCのほうが自分好みのプランで動くのに自由度は大きいと言えます。

 

LCCと大手との“違い”も知っておこう

LCCを上手に利用すると、交通費を大幅に削減することができます。しかし、大手航空会社とは異なる点も多々あり、同じような感覚で利用すると大変な目にあうことも。以下、主な違いについて、状況別に挙げてみました。

(航空券の購入時)

  • 運賃が変動する
  • 最初に目にする運賃と実際に支払う金額が若干異なる(空港施設利用料、クレジットカード決済手数料などが追加されるため)
  • 航空券の払い戻し不可がほとんど
  • 座席指定は有料


(空港でのチェックイン時)

  • チェックインや搭乗の締め切り時間が大手よりも早い
  • 手荷物をカウンターで預けるのは有料
  • 機内持ち込み手荷物に厳しいLCCも


(機内にて)

  • シートピッチ(前後の座席との間隔)が狭い
  • 機内で提供されるドリンクはすべて有料


(その他)

  • 遅延や欠航した時の“リスク”がやや大きい
  • 都心や大阪の中心部へのアクセスがやや不便
  • 利用ターミナルが駅から離れていることも


運賃が変動する、座席指定や受託手荷物が有料などはLCC各社共通です。一方、機内持ち込み手荷物のルールや利用するターミナルなどは各社ごとに異なります。自分がいざ利用するLCCごとに、それぞれの“ルール”を事前にしっかり調べておくことがとても重要です。

LCCを一度、航空券を自分で購入することから利用してみると、よくわかります。大手航空会社や新幹線も含めた移動手段として上手に利用することでも、交通費の節約に役立ちます。運航便数が多い今だからこそ、LCCをぜひ活用してみてください。


【関連リンク】
Peach(ピーチ・アビエーション)  
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