特別支出を日常の口座から使うと、家計が変動する

年に数回ある特別支出。旅行や帰省、冠婚葬祭、大型家電・家具の購入など、みなさんはどの口座から支払いをしていますか?
 

旅行や冠婚葬祭など年に数回ある支出は、日常の生活費支出と分けて管理すること

旅行や冠婚葬祭など年に数回ある支出は、日常の生活費支出と分けて管理すること

多くの場合、給与振込に使っている普通預金口座から、さまざまな支払いをしていることでしょう。クレジットカードを複数枚所有している人でも、引き落とし口座は同じにしている人が多いはずです。

日頃、家計簿をつけて、毎月の定期的な支出と、年に数回の特別支出を分けて管理していれば、口座が一つであっても、問題ありません。しかし、家計簿が苦手、または定期的な支出と、特別支出を1カ月単位でまとめて管理している場合、普通預金口座の残高が大きく変動してしまい、毎月いくら支出しているのか、特別支出で年間いくら使ったのかが、わからなくなってしまいます。

本来、支出の意味合いが異なるものを1つの口座で、1カ月の家計でまとめて管理するのには、無理があります。こうした家計の混乱を防ぐには、生活費口座と特別支出用の口座を分けることがポイントになります。

お金の流れは、入り口で分けておくと流れがスムーズに

給料が振り込まれたら、自動積立定期預金などで、別立てで貯蓄をしている人も多いでしょう。しかし、これは同じ銀行の定期預金で、何年か後に使う予定の貯蓄と言えるでしょう。

ここでいう、特別支出用の口座は、1年~2年の間に使うお金を、できれば別の銀行で新たに口座を作って管理するということです。

給料が振り込まれたら、1カ月に使うお金+アルファを残し、残ったお金は別の銀行に振り込んでおきます。これが特別支出用のお金となります。ボーナスなどまとまったお金が入った時などは、特にこの考え方が重要です。

お金が入った時点で、流れを2つに分け、1つは生活費口座、1つは特別支出用の口座とします。生活費口座は、文字どおり日々の生活のために使うお金ですから、食費や水道光熱費などの引き落とし、お小遣いなどに充てるものです。現金ではなくクレジットカード払いが多い、という人でも、その引き落とし口座にしておけばOKです。

もうひとつの特別支出用の口座は、旅行費用や冠婚葬祭、年に数回ある税金やまとめ払い用の支払いに充てるわけです。旅行費用や保険料の支払いもクレジットカード払いとする人も多いと思いますが、その際の引き落とし口座は、特別支出用の口座にしておけば問題ありません。

つまり、口座は2つ。クレジットカードも2つ。これで毎月の支出と年間でかかる支出を分けることができ、家計の変動を極力抑えることができるようになります。

特別支出用口座は「使っていいお金」

筆者の場合も、日常使いの口座と特別支出用の口座を分けて管理しています。

特別支出は主に冠婚葬祭や旅行費用ですが、まとまった金額が出ていく場合、毎月の生活費用の口座から出金してしまうと、「今月はたくさん使ってしまったから、もっと節約しよう」と、過度な節約に走りがちです。しかし、特別支出用の口座からの出金であれば、心理的にも余裕が生まれます。

もともと特別支出用の口座なので、特別支出に使っていいお金なのです。このあと、生活費で調整しなくてはいけないとか、定期預金を取り崩してしまった挫折感など味わう必要もなく、ネガティブな発想はなくなります。

一方で、日常使いの口座には、余分なお金がないわけですから、使いすぎを防ぐ効果もあり、節約の意識も持続しやすいのです。

クレジットカードも、食品や日用雑貨なら、どこのスーパー、お店であっても、このカード。旅行などの非日常で使うのは、このカード、と使い分けをしています。これだけでもお金の管理はしやすくなるはずです。クレジットカードを1枚にまとめてポイントを貯める、マイルを貯めるというのも、一つの考え方ですが、それは家計管理がしっかりできていてこそ。

お金には色がない、つまり1万円は1万円ではあるものの、できるだけ使いたくない、節約して使いたい1万円と、使う時にはちゃんと使う1万円は違います。特別支出用の1万円は、気持ちよく使う1万円だということです。

もちろん、使いすぎたら、特別支出用の口座が空っぽになってしまいますから、目的や予算を決めて、それに見合ったお金を常にキープしておくことが大事です。言い換えれば、予算以上に残しておく必要もないので、残高が多くなりすぎたら、やはり貯蓄用の口座に振り替えておくことが大事です。

お金が貯まらない人は、こうしたお金の流れがスムーズに作れていません。一度見直しをしてみてください。