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K-POPの9人組ガールズグループ「TWICE」=2016年4月25日(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

現在、韓国で「シャシャシャ」ブームが起きている。「シャシャシャ」は握った両こぶしを左右の頬の横で交互に招くポーズで、K-POPの9人組ガールズグループ「TWICE(トゥワイス)」が2016年4月25日に発表した楽曲「CHEER UP」の振り付けに由来する。



日本人が生み出した「シャシャシャ」ブーム

TWICEは2015年10月にデビューしたばかりのグループ。「少女時代」と同年の2007年にデビューし共に今に至るガールズグループブームを牽引した「ワンダーガールス」や、”国民の初恋”と言われる人気メンバーのスジを擁する「miss A」、日本でも高い人気を誇るボーイズグループ「2PM」「2AM」などを生み出してきたJYPエンターテインメントに所属している。

TVで公開されたオーディション番組にて厳選されたメンバーからなるが、特筆すべきは、日本人が3人(現在全員19歳)、台湾人が1人、韓国人が5人という、海外出身メンバーが多いことだ。K-POPにおいて多国籍なメンバー構成自体は決して珍しいものではないが、日本人がここまで多いグループというのは前例がない。

話題の「シャシャシャ」の部分を歌うのは日本人メンバーのサナ。彼女はオーディションにおいて特技をアピールする際、他のメンバーが歌やダンスを披露するところ、生春巻きを作るなど、愛すべき”天然キャラ” ” ドジッ子キャラ”としてキャラクター形成され、認知されてきた。



そんな彼女だからこそ「shy shy shy」という歌詞の歌い方が「かわいい」と評判になり、歌番組ではファンが合わせて「シャシャシャ」の大合唱(上記動画リンク 0:40~)。また他社の歌手や芸能人から一般人までその歌い方および振りを真似ることが流行している(過去の同様のブーム例として、ガールズグループf(x)のクリスタルによる「プインプイン」があり、振り付けの流行のイメージとしては三代目J Soul BrothersのランニングマンやPYSによる江南スタイルの乗馬ダンスがある)。

TWICEデビュー当時よりサナの人気は高く、グループ内で常に5指に入る人気だったが、「シャシャシャ」ブームで更に過熱。5月14日に放送された音楽番組「ショー 音楽中心」のスペシャルMCに起用されるなど、国籍問わず、韓国において今もっとも注目を集める人物の一人と言っても過言ではない。

韓国においてスターとして活躍する日本人

関係の悪化が報道され話題となることの多い日本と韓国だが、サナの例に留まらず、少なくとも芸能界を見るにつけ、韓国において日本人が嫌忌されている印象はない。TWICEの残る2人の日本人もそれぞれの個性を見せ、グループの中心メンバーとなっている。ミナはバレエで培ったダンスの技術と、日本人らしい清純さで常にグループ内でトップクラスの人気を誇り(下記リンク 1:37~)、またモモはオーディションにおいて落選したものの、グループ内でトップのダンスの実力を惜しんだJYP社長の「TWICEにはモモが絶対に必要だ」という鶴の一声によりイレギュラーでメンバーに加えられ、現在はソロパートを担うメインダンサーとして生き生きと活躍している(下記リンク 2:45~)。



このように日本人だから冷遇されるということはなく、実力主義の国・韓国らしく、アイドルと言えど、完成された実力があれば国籍問わず評価され、活躍する日本人が増えてきている。

他にも韓国で活躍中なのが、元々HIPHOP歌手ながら”チャラ男”キャラでバラエティで活躍するKangNam(カンナム)。彼は5月25日には「Ready to Fly」(CJビクターエンタテインメント)で日本デビューも予定されている。また、同様に「CROSS GENE」のメンバーTAKUYAが歌手ながらバラエティで活躍。

更に、東方神起や少女時代を生み出してきた大手SMエンターテインメントに所属しデビュー前よりSMルーキーズとして知られ、この4月より活動が始まった、メンバーが固定されない新グループNCTのメンバーであるYUTAなどが知られる。彼もまた韓国にて既にTV番組にレギュラー出演するなど人気を集めている。

日本人が活躍しているのは何も歌手の分野だけではない。日本でも著名な上野樹里に始まり、バラエティで活躍する藤田小百合、藤井美菜、そしてフジテレビ系月9ドラマ「ラヴソング」に逆輸入出演したことも注目された俳優の大谷亮平などがいる。

韓国における嫌日に関する報道を度々見聞きするが、実際にはそこまで嫌日ではないのかもしれない。