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2019年の「しぶんぎ座流星群」は、夜明け前を狙って観察するのがオススメ。


新年に初めて文字を書くことを「書き初め」といいますが、新年に初めてする星空観察を「星見初め」というのはいかがでしょう? 毎年1月4日前後に活動のピークを迎える「しぶんぎ座流星群」は、星見初めにぴったりです。
 

気になる2019年のしぶんぎ座流星群の観察条件

2019年、しぶんぎ座流星群の活動がもっとも活発になるのは、1月4日(金)午前11時頃と予想されています。そのため、流星群の見頃は、1月4日(金)夜明け前の数時間になるでしょう。

しぶんぎ座流星群は、8月の「ペルセウス座流星群」と、12月の「ふたご座流星群」と並ぶ三大流星群のひとつです。

この流星群の特徴は、活動が活発になる期間が数時間と短いこと。ですから、活動のピークが昼間にあたれば、見られる流星の数はぐんと少なくなってしまいます。そのため、流星の出現数が年によって変化しやすく、当たりはずれがあるといえるでしょう。

2019年の場合、冒頭で述べたように活動のピークは午前11時頃で、昼間にあたります。しかし、当日の月相は新月前なので、月明かりの影響はありません。これらの条件を総合的に考えると、1月4日の夜明け前に狙いを定めて観察をすれば、まずまずの成果が見込めるでしょう。

街灯りの影響を受けない暗い夜空では1時間あたりに20~30個程度、市街地では1時間に5~10個程度の流星が見られそうです。
 

流星が現れる場所は、高度100kmあたり。

流星の出現場所は、高度100kmあたり。流星のモトは、宇宙を漂うチリの粒です。


ところで、流星群を観察するとき、「どの方角を見たらいいの?」と思うかもしれません。ですが、方角を気にする必要はまったくありません! というのも、流星は空のどこにでも現れるからです。空の一点(ひとつの方角)を見つめるよりも、広く見渡しているほうが、流星をキャッチできる可能性が高くなります。

防寒対策をしっかりとして、楽な姿勢でのんびりと、少なくとも20分くらいは空を眺めてみてください。
 

今はもう存在しない「しぶんぎ座」

流星群とは、毎年同じ時期に空のある一点から、流星が四方八方に飛び出してくるように見える現象のこと。流星が飛び出してくるように見える中心点のことを「放射点」といいます。流星群は、放射点のある星座の名前で呼ばれるのが一般的。ですから、しぶんぎ座流星群も、放射点がしぶんぎ座にあるはずなのですが……実は、世界共通の88星座の中にしぶんぎ座はありません。

しぶんぎ座の「しぶんぎ」って、聞きなれない言葉ですよね。しぶんぎ(四分儀)とは、円を4分の1にした扇型の測量機器のこと。昔は、四分儀を使って天体観測をしていました。そして、星にゆかりのある四分儀を「へきめんしぶんぎ(壁面四分儀)座」という星座として定めていたのです。

ところが1928年、国際天文学連合が星座を整備して世界共通の88星座を制定したとき、へきめんしぶんぎ座は残念ながら選外になってしまいました。似たような測量機器の「六分儀(ろくぶんぎ座)」や「八分儀(はちぶんぎ座)」は今でも星座として存在しているのに……。
 

しぶんぎ座流星群の放射点

りゅう座とうしかい座の境目に、かつて「へきめんしぶんぎ座」が存在していました


しぶんぎ座流星群の放射点は、うしかい座とりゅう座の境目付近。かつてこのあたりに存在していた星座がへきめんしぶんぎ座です。星座として生き残ることができなかったへきめんしぶんぎ座ですが、今でもしぶんぎ座流星群として名を残し、面目を保っているわけですね。

新年のスタートを飾るしぶんぎ座流星群の到来は、星見初めを楽しむだけでなく、今はもう存在しない星座を偲ぶ機会ともいえます。昔の人たちが星座に託した思いを想像しながら星空を眺め、流星をかぞえてみてはいかがでしょう。流星に出合ったら、新年の願いをかけるのを忘れずに。