細分化されている振り込め詐欺

振り込め詐欺にはいくつかの種類があります。かつては「オレオレ詐欺」と称されていたのですが、その後、実態としては「オレオレ詐欺」の範囲に収まらなくなったことから、次のように分類されています。
 

年老いた親とは日頃からなるべく連絡をとっておきたい

年老いた親とは日頃からなるべく連絡をとっておきたい


成りすまし詐欺・・・・・・「俺だよ」、「警察の者ですが」などと、家族やその他の人間に成りすまして電話を架け、事故や傷害事件、暴行事件などを起こして示談金、治療費、保釈金が必要になったなどと言って、現金を預金口座に振り込ませる。

架空請求詐欺・・・・・・「有料サイトを利用したので利用料金を請求します」などと、架空の事実をでっちあげ、文書などで料金請求を行って現金を振り込ませる。

融資保証金詐欺・・・・・・実際には融資しないのに、融資をするという文書などを送付。融資を申し込んできた人に対して、融資する前提として一定の保証金を振り込ませ、現金を詐取する。

還付金詐欺・・・・・・電話で税務署や区役所の職員を騙り、「これから税金を還付しますので、銀行のATMでこれから申し上げる手続きを取って下さい」などと言ってATMまで行かせ、携帯電話であたかも還付金の手続きを指示しているかのようにしながら、実際には被害者の銀行口座から犯人の口座に振り込ませるための手続きをさせて現金をだまし取る手口。


 

成りすまし詐欺の被害が圧倒的に多い

このように、振り込め詐欺は以上の4つに分類されているのですが、被害額を見ると、

成りすまし詐欺・・・・・・203.4億円
架空請求詐欺・・・・・・127.9億円
融資保証金詐欺・・・・・・6.6億円
還付金詐欺・・・・・・35.9億円

※警視庁 『平成29年の特殊詐欺認知・検挙状況等について』より

となっており、圧倒的に多いのが成りすまし詐欺、通称オレオレ詐欺です。また、高齢者の方が一番、引っ掛かりそうなのが、成りすまし詐欺と還付金詐欺でしょう。これらに騙されないようにするためには、何よりも家族、特に子供の協力が必要になります。


 

親と子のコミュニケーションを十分に

まず、親が成りすまし詐欺の餌食にならないようにするため、子供が心がけておくべきは、親とのコミュニケーションを頻繁に取ることに尽きます。別に実家まで行って顔を見せる必要はありません。1週間に1度で結構ですから、電話を架けるようにするのです。何か家族の間だけで通じる「合言葉」を決めておき、電話をした時には必ずそれを言うようにするのも、対策のひとつです。このように、頻繁に連絡を取り合っていれば、つまらない成りすまし詐欺に引っ掛かることはないでしょう。

次に、還付金詐欺対策ですが、たとえどのような状況であったとしても、税務署や区役所の職員が、一般の家庭に直接電話をしてきて、銀行のATMまで行かせたうえで還付金の振込方法を教えるなどということは、「絶対に」ありえないことだと、子供が親に噛んで含めるように教えるしかありません。

成りすまし詐欺にしても、還付金詐欺にしても、結局のところ親と子のコミュニケーション不足に付け込んだ犯罪です。逆に、親と子のコミュニケーションがしっかり取れていれば、かなりの程度まで防げる話でもあるのです。