手取り給料に対する貯蓄割合の平均は9%

金融広報中央委員会が2017年11月10日に発表した「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】」(2017年)によると、金融資産を保有する世帯のうち、年間手取り収入(臨時収入を含む)からの貯蓄割合(貯蓄率)とそれぞれに該当する人の比率は、以下の通りです。
 

貯蓄をしている世帯のボリュームゾーンの貯蓄割合、手取りの10~15%を目安にしてみては?

貯蓄をしている世帯のボリュームゾーンの貯蓄割合、手取りの10~15%を目安にしてみては?


■平均の貯蓄割合 9%

  • 貯蓄しなかった 29.1%(トップ)
  • 5%未満 6.7%
  • 5~10%未満 15.9%
  • 10~15%未満 20.5%(貯蓄の中ではボリュームゾーン)
  • 15~20%未満 6.0%
  • 20~25%未満 7.4%
  • 25~30%未満 2.0%
  • 30~35%未満 3.6%
  • 35%以上 2.9%

全体でみると、平均貯蓄割合は手取りの9%ですが、実は約3分の1の家庭で、貯蓄していないということがわかります。また、貯蓄している家庭では、ボリュームゾーンの貯蓄割合は手取りの10~15%でした。


 

貯蓄割合10~15%を具体的な家計で考えてみる

貯蓄割合の平均は9%ですが、これには貯蓄していない家庭も含まれます。今回は貯蓄している中でボリュームゾーンの貯蓄割合10~15%を、一般的な家庭のケースに落とし込んで考えてみましょう。

■貯蓄割合10~15%の場合、1カ月あたりの貯蓄額は?

  • 手取りが20万円なら、月2~3万円程度
  • 手取りが30万円なら、月3~4.5万円程度
  • 手取りが40万円なら、月4~6万円程度
  • 手取りが50万円なら、月5~7.5万円程度

ご自身の手取り額や貯蓄額と比べてみて、いかがでしょうか。


 

20年前の1997年は10~15%未満の貯蓄割合がトップ!

参考までに、20年前の1997年のデータを見てみましょう。( )内は2017年の値です。

■平均の貯蓄割合 10%(9%)

  • 貯蓄しなかった 22.0%(29.2%)
  • 5%未満 6.4%(6.7%)
  • 5~10%未満 16.4%(15.9%)
  • 10~15%未満 25.9%(20.5%)
  • 15~20%未満 7.7%(6.0%)
  • 20~25%未満 10.3%(7.4%)
  • 25~30%未満 2.2%(2.0%)
  • 30~35%未満 4.2%(3.6%)
  • 35%以上 2.8%(2.9%)


1997年では、上にあるように、貯蓄しなかった割合(22.0%)よりも、10~15%未満の割合(25.9%)のほうが高くなっています。その他も全体的に貯蓄割合が高く、今の時代より収支に余裕があったことがうかがえます。

少子高齢化社会で、今後も社会保障費の負担が増えることや年金の支給額も減額・先送りになることが予想されています。また、消費税増税も予定されています。

今回のボリュームゾーンの貯蓄割合10~15%を一つの目安として、それよりも少ない場合は、貯蓄について見直したほうがいいでしょう。無駄なものがないか、改めて出費を確認したいですね。貯蓄が苦手なら、まずは手取りの1割以上を目指して、お金を使う前に、先に貯蓄を確保する「先取り貯蓄」をおすすめします。

平均値を自分のケースと比べてみて、「よし、がんばって貯めてみよう!」と気合いが入った人もいるかもしれません。ぜひ、参考にしてみてください。