首都圏では4人に1人が中学受験?

小学生の子どもを持つ親にとっては、中学受験と進学後にかかる費用が気になるところ

小学生の子どもを持つ親にとっては、中学受験と進学後にかかる費用が気になるところ


私立中学を受験する人が増えているようです。わが子も……と思っても、気になるのは受験や進学にかかるお金のこと。今回は、私立中学校に関わるお金についてご紹介しましょう。

例年1月後半から2月初旬にかけては中学受験の本番シーズン。その時期になると、受験会場や合格発表の様子をニュースや新聞などで目にされる方も多いのではないでしょうか?

東京都の調べでは、平成30年度の中学生生徒総数は30万85人。そのうち私立中学に通う生徒は7万4504人(※1)。全体の24.8%が私立中学校に通っているということですね。国立の学校等も考えると、東京都の小学校6年生は、4人に1人程度は中学受験をしているといえそうです。

都市圏ではかなり一般化してきた中学受験。「みんなが受験するから、私も私立に進学したい」と子どもが受験を希望することもあるとか。また、子どもの教育環境を少しでもいいものにと私立への進学を考える親も多いと聞きます。

  <目次>

検定料は1校2万3000円かかる

中学受験を考えるとき、一番気になるのは「お金」のこと。まずは、受験にかかる費用を見てみましょう。

大学受験と違って、自宅から通える学校を受験するので宿泊費などはいりませんね(遠方の学校を受験する人もいるでしょうが……)。ということで、受験そのものにかかる費用は、検定料と考えていいでしょう。検定料は、2万円から3万円といったところ。「平成31年度 都内私立中学校の学費の状況(東京都)」によると、東京都の私立中学校の検定料平均は2万3088円でした。

何校を受験するかは地域や日程の差もありますが、3校から5校を受験する人が多いようです。4校受験するとして、一校2万3000円とすると合計9万2000円。効率よく志望校を絞り、受験校の数を絞れるかがポイントのようです。

受験のためのお金をご紹介しましたが、その前に受験勉強をするためのお金も必要ですよ。次のページでは、受験準備のためのお金をご紹介します。

※1「平成30年度 学校基本統計(学校基本調査の結果)」(東京都)より
 

受験塾の費用は3年間で200万円以上は覚悟

中学受験のためには、塾に通って受験勉強をするのが一般的。6年生にもなると、ほぼ毎日通うことになり、塾の費用も高額に

中学受験のためには、塾に通って受験勉強をするのが一般的。6年生にもなると、ほぼ毎日通うことになり、塾の費用も高額に

まずは中学受験をするためのお金を考えましょう。中学受験のための勉強は、小学校の勉強や独学だけではまず無理。受験のための勉強が必要となります。ほとんどの人が、受験用の塾に行っているのが実情です。

中学受験のための進学塾では4年生くらいから通うのが一般的。塾の月謝は千差万別ですが、4年生では月に2万円程度と一般の塾と変わりなかったものが、6年生にもなると5万円を超えるということが多くあります。

ちなみに、都内大手進学塾の月謝は、4年生で2万520円、5年生2万5272円、6年生4万824円。月謝だけで3年間の総額は、100万円を超えます!

その他にもテスト代や教材費で3年間で50万円ほど。また、夏期講習や冬期講習などの費用もかかります。長期の休みごとに3万円から20万円程度は必要に。月謝とこれらのお金を足すと、軽く200万円は超しそうです。

中学受験をするための塾通いとしては、200万円程度は必要とみるのが無難でしょう(これらの例は大手進学塾に行った場合です。通信教育や個人塾で合格した例もあります。その場合、費用はかなり安くすむでしょう)。

受験まで乗り切り晴れて合格となったら、次に必要になってくるお金がありますよ。

入学金は平均25万円、他に寄付なども必要

中学受験のためには、塾に通って受験勉強をするのが一般的。6年生にもなると、ほぼ毎日通うことになり、塾の費用も高額に

中学受験のためには、塾に通って受験勉強をするのが一般的。6年生にもなると、ほぼ毎日通うことになり、塾の費用も高額に。親も話し合いをしておきたい

長い受験生活を終えて合格! となったら、入学のためのお金が必要になります。いわゆる「入学手続時納付金」です。これらのお金を納入して、入学が認められるというもの。期日までに納入しないと入学が許可されないものですので、きちんと準備をすることが必要です。

「入学手続時納付金」は、いわゆる「入学金」といわれるもの。東京都が発表している「平成31年度 都内私立中学校の学費の状況」 によると、入学金の平均は25万6979円。他にも、寄付金や学校債(卒業時に返還)が必要になるところも。

気をつけたいのが、「入学手続時納付金」と同時に学費や寄付金、学校債などが必要になる学校もあります。中には、合格発表直後に100万円以上のお金を納付しなくてはいけない学校も。いざという時に慌てないようにしましょう。

私立学校では、入るときだけお金が必要なわけではありません。在学中にずっと必要になる授業料などがありますよ。

授業料等 年間平均70万2791円

<東京都私立中学校 平成31年度初年度納付金の平均>(出典:東京都「平成31年度 都内私立中学校の学費に状況」)

<東京都私立中学校 平成31年度初年度納付金の平均>(出典:東京都「平成31年度 都内私立中学校の学費の状況」)


次に必要になるのが授業料です。同じく「平成31年度 都内私立中学校の学費の状況(東京都)」によると、授業料の平均が1年間で47万3467円。1カ月に換算すると約3万9456円です。 

また他にも、「施設費」が必要な学校もあります。その平均は4万436円となっています。ただしこの 施設費は、学校によって異なり、0円から25万円までとなっています。

その他にも、PTA会費や生徒会費、修学旅行積立金などの費用も必要となります。初年度以後も必要となるお金は、上の表で入学金以外が毎年必要になるとすると、年間約70万2791円。1カ月に換算すると5万8566円ということになります。 
 

大阪も同程度の負担

他の地域の状況もみておきましょう。「大阪私立中学校高等学校連合会」の「平成30年度新入生徒納付金等情報」によると、大阪府の私立中学校の入学金は10万円~30万円、授業料等も65万円程度と東京の場合と大差がありません。 

他にも、通学のための交通費なども必要になってきます。通学定期でいくら必要になるかを把握しておきましょう。また、語学留学や海外研修などに行く学校も多くあります。これらの費用も数十万円いることとなります。在学中に必要になるお金にも注意が必要ですね。 

ざっと、中学受験についての費用をまとめてみました。まず、受験勉強のための塾の費用が3年間で約200万円。入学後に必要なお金として、入学の年が96万円、2年目以降約70万円が必要(東京都の私立中学の平均)。 

合計すると、中学受験の3年間と中学3年間で合計436万円という結果に。私立中学への進学を考えるのであれば、受験時期の費用はもちろん、入学後に慌てないようにしっかりとお金の計画をたてておく必要がありそうです。