須田サンタ&乙坂トナカイがMARK IS みなとみらいに登場
横浜の商業施設・MARK IS みなとみらい(横浜市西区みなとみらい3-5-1)で横浜DeNAベイスターズの投手・須田幸太選手と外野手・乙坂智選手が2017年12月24日(日)にスペシャルトークショーを行った。クリスマスイブということで、須田選手がサンタクロース、乙坂選手がトナカイのかぶりもので登場すると、集まったファン約600名から大歓声が沸き上がった。
12球団最小派閥!? まるで女子会のような「須田会」復活宣言
2017年シーズンは中継ぎエースとして期待されながらも、23試合登板にとどまった須田選手。「ふがいない成績でチームに迷惑をかけました。反省しています」とファンの前で謝罪した。10月3日、横浜スタジアムで6月以来、久々に登板した試合について「今までで一番すごい歓声をいただいて……泣きそうになりました」と当時の心境を吐露すると、「ピッチャーの人は登場がカッコよくてずるいですよね。僕もピッチャーやってみたい。うらやましい」と、ツッコミを入れる乙坂選手。すかさず「ニコ(=乙坂選手のニックネーム)が代打で出てきたら、歓声すごいじゃん! ピッチャーは“出オチ”みたいな感じだから(苦笑)」と須田選手が切り返し、両選手の仲の良さが垣間見えるやりとりを披露した。
両選手の組み合わせでのトークショーは初めて。が、過去に、須田選手、乙坂選手、捕手の西森将司選手と靍岡(つるおか)賢二郎さん(2015年に引退した捕手、来シーズンは2軍バッテリーコーチ補佐兼育成担当)と4名で「須田会」と称してランチに行ったことがあるとのこと。
「12球団最小派閥(笑)。billsでパンケーキを食べて、それ一度きりで解散しました。billsに男だけで……ほかは女性グループばかりでしたね。来年は(須田会を)復活して、今度はMARK IS みなとみらいのフードコートに集まりたいですね。丸亀製麺からのサーティーワンアイスクリームという流れで。そのうち焼肉に昇格してもいいかも」(須田選手)
MARK IS みなとみらいによく来るという須田選手。ポイントが貯まる「みなとみらいポイントカード」を持っていることを明かした。「駐車場も1時間無料になるし、(横浜市民としては)持ってないと恥ずかしいですね! 来年は、MARK IS みなとみらいで買い物して、その足でハマスタで観戦し、盛り上がってください」とPR。
メキシコ・ウインターリーグでの武者修行の成果を報告
2017年シーズンは代打の切り札として、勝負強さを発揮した乙坂選手。「開幕一軍でしたが、スタメンは一度もありませんでした。代打だったり、途中から守備で出たり、代走で出たり。少ないチャンスの中でいかに結果を出すか、いかに自分の力を発揮するかというのを考えながら取り組むシーズンでした。真摯に野球と向き合う1年だったと思います」と、振り返った。
シーズン終了後、メキシコのウインターリーグに参加(約90日間)し、27試合に出場、4割1分という結果を残して帰国した。「球団にお願いして行かせてもらいました。最初の1週間はホームシックにかかりましたが、チームメートが優しく接してくれて乗り切ることができました。日本といろいろ違うのでそのギャップに苦しみましたが、『ちっちゃいことは気にするな!』と、言い聞かせていました。レベルが高いピッチャーと対戦して、まだまだ練習しないとダメだと感じました。来シーズン、期待してください!」と“武者修行”の成果をファンに報告すると、大きな拍手が沸き上がった。
ファンドン引き!? 泥まみれの筒香選手に「ベンチは大爆笑」
クライマックス・シリーズ(CS)で活躍した両選手。乙坂選手が、大雨の“泥試合”を制した甲子園での阪神戦(10月15日)で、レフトポールに直撃する3点ホームランを放った舞台裏を語った。
「7回表に代打で出たのですが、グラウンドがびしょびしょで照り返しがすごくて。えらいこっちゃと。ボールが見えないなと。ゲッツーにしてはいけないなと思い、とりあえずボールが来たら何でも打とうと。気づいたらホームランでした。『入っちゃった!』みたいな」(乙坂選手)
「(ベンチに)戻ってきて、何言ってるのかわからない状態でした」と須田選手が暴露すると、「(キャプテンの)筒香(嘉智)さんがいつも『(球種は)何を打った?』と聞いてくるんですが、『スライダー』って言って、後で映像を確認したら真っ直ぐでした(笑)。シーズンではチームに貢献できなかったので、テンションがあがりました」と、当時の気持ちを明かした。
同じ試合で、泥まみれになった筒香選手を見てどう思ったか、という来場者からの質問に対し、「ベンチ全員、大爆笑だった」と驚きの回答をした両選手。相手ピッチャーに対し「どこ投げてんだよ!」とヤジりながらも「心の中で、あんな泥まみれになって大丈夫か?と思った」と続けた須田選手。ドン引きするファンの空気を察したのか「あの場面でヒットを打つとは、さすが筒香だなと」(須田選手)、「ベンチがひとつになりましたね」(乙坂選手)と、あわててフォローした。
バッターボックスで平常心保つ秘訣は「ワカチコ打法」
司会者の「緊張する場面で平常心を保つにはどうすればいいんでしょうか」との問いに、「ワカチコ打法」と答えた乙坂選手。お笑い芸人・ゆってぃのネタで「ちっちゃいことは気にするな! それ、ワカチコワカチコ~」と、脇をパタパタさせてパフォーマンスするようすが、乙坂選手が打席に入る前にするしぐさと似ていることから、前から「ワカチコだね」とチームメートから言われていたとのこと。メキシコのウインターリーグに参加して、これまで以上に細かいことは考えないようになった、という。
「人間離れした精神ですよね。須田会はメンタルが強くないと入れないんです」と、須田選手。「えっ、そうだったんですか(笑)」と驚く乙坂選手。司会者が「須田さんもCSファイナルの広島戦で、とてつもなく緊張する(二死満塁の)場面で登板しましたよね」と、須田選手もメンタルが強いことを証明する場面を挙げると、「ぶっちゃけ、ブルペンはドタバタでした。(10月20日の試合は)1イニングで3人のピッチャーを投入したので、次誰が投げるの? えっ、オレ? オレ?みたいな。(捕手の)嶺井と『高めで打ち取ろう』と話していたんで、(打ち取ることができて)嶺井さまさまです」と、「ラミってる」「マシンガン継投」と称賛されたアレックス・ラミレス監督の継投策の舞台裏を語った。
日本シリーズはCSとは雰囲気が違ったという両選手。「試合の前にセレモニーもあるし。全国放送で観られているな、という感じでした」と、須田選手。「記者の人がいつもの2~3倍いましたね。チーム自体は緊張することなく、『自分たちの野球をしよう』と、いつも通りだったのですが」と、乙坂選手。「来年また、日本シリーズに出られるとしたら?」という司会者の質問に、「ハマスタで投げたい」(須田選手)、「より平常心で臨みたい」(乙坂選手)と、それぞれ目標を挙げた。
勝負強さの秘訣は「小さいことは気にしない」「今できることを全力で」
来場者からの質問コーナーで、クリスマスプレゼントについて聞かれた両選手。須田選手は、ゲーム機Nintendo Switchをすでにもらい、夢中になっていることを明かすと、「須田さんはいっつもゲームしてますよね」と、乙坂選手に“ゲーマー”であることを暴露された。乙坂選手は「欲しいものは、飼っているネコ用のカート。一番うれしかったのは(ゲームソフトの)『ウイニングイレブン6』」と、答えた。
野球をしているという男性から「勝負強さの秘訣があったら教えてください」と質問された両選手。それぞれ次のように回答した。
「さっきからニコが言っていますが、小さいことは気にしない、ですね。打たれたらどうしようとか。そういうことは気にせず、結果は後からついてくるものなので。過程を大事にしていたら、結果はおのずとついてくると思います」(須田選手)
「全部須田さんに言われちゃったんですけど(笑)。僕が一番心掛けていることは、失敗を恐れないこと。チャレンジしようとする自分を大事にするというか。今できることを全力でやる、というのが最高の結果を出すために一番大切なことだと思います。がんばってください」(乙坂選手)
最後、クリスマスイブに多くの方に集まってもらったことに感謝を述べ、「日本一目指して努力する」(乙坂選手)、「復活して、ハマスタで投げて、皆さんと一緒においしいお酒を飲みたい」(須田選手)とそれぞれ来季の誓いを立て、来場者とともに「I ☆ YOKOHAMA」と大きな掛け声で締めくくった。
URL:MARK IS みなとみらい
URL:横浜DeNAベイスターズ
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